研究課題/領域番号 |
21530418
|
研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
篠原 健一 京都産業大学, 経営学部, 教授 (40288783)
|
研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | 作業組織 / 自動車産業 / 労使関係 / アメリカ / 品質管理 |
研究概要 |
本研究の目的は、現在、生産現場の改革に苦闘しつつあるアメリカ自動車産業の作業組織について、日本の現場を視野に入れ、調査研究を行うことにある。石田・篠原共編著『GMの経験』(2010)で、今日に至るアメリカ自動車産業における作業組織改革を、その目的である「業績管理(=生産性・品質向上のための具体的仕組み)」から解明がなされた。しかしながら、ビッグ3 をめぐる経営危機、その後の改革期を経て、未だ事態は流動的である。 平成24年度は、一度、経営破綻を経て、職場改革のさなかにあるビッグ3の実情が引き続き調査研究が続けられた。とりわけ(1 労使関係の抜本的見直し、2 賃金制度の更なる改革、3 経営危機に伴う雇用保障制度)の3 点の課題を解明を試み、具体的には2度のアメリカ現地調査(平成24年9月と平成25年3月)が遂行された。2度にわたるアメリカ現地調査が行われたのは、聞き取り調査協力者の新規開拓、彼らとの日程調整、信頼関係の醸成等、調査遂行に起因する様々な困難を乗り越え、かつ本研究の目的である改革の実態把握のためであった。 平成23年度に公開された研究実績を踏まえ、引き続き調査活動を中心とする研究活動がなされ、実績が公開された。平成24年度中にすでに公開された研究実績は、以下の通りである。 「書評・山崎憲著『デトロイトウェイの破綻』(旬報社、2010年)」(『社会政策』第4巻第1号、2012年6月10日、社会政策学会、pp.150-153.)。 平成24年になされた一連の調査研究活動であるが、それにともなう調査結果の分析が順次行われてきた。引き続き、進行中の調査を踏まえて平成25年度にさらなる実績が提出される予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査をさらに進めるにあたり、調査協力者との更なる協力関係醸成、日程調整、聞き取り調査テーマについて協力可能領域の調整、新規開拓が急務となり、そのための時間・業務等が掛かった。
|
今後の研究の推進方策 |
平成24年度に向けられた、調査協力者との更なる協力関係醸成、日程調整、聞き取り調査テーマについて協力可能領域の調整、新規開拓活動に多くの時間・業務等が必要とされた。これをさらに生かし、今後の成果推進に繋げたい。
|