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2010 年度 実績報告書

R & Dにおける企業間分業と中核部品企業の機能及び知識・技術の移転メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 21530419
研究機関京都産業大学

研究代表者

具 承桓  京都産業大学, 経営学部, 准教授 (20367949)

研究分担者 銭 佑錫  中京大学, 経営学部, 教授 (00329658)
キーワード技術経営 / 研究開発 / 技術移転 / サプライヤーネットワーク / 国際経営 / 自動車産業
研究概要

本研究の目的は、東北アジアを拠点とする中核自動車部品企業を対象に,自動車メーカーとの先行研究フェーズにおけるR & D活動の仕組みと、R & D成果の共有メカニズムと技術移転における中核部品企業の役割と機能、創造された技術知識の系列外および系列内企業間ネットワークへの伝播・移転メカニズムについて分析することである。そこで、2010年度には、昨年度に立ち上げた海外拠点技術移転研究会を定期的に行いながら、中国と韓国地域における日系および韓国系自動車メーカー、サプライヤーに対する現地調査を行った。また、技術移転や競争力転換の先例ともいえる造船産業に関する調査も補完的に行った。
平成22年度は現地調査と研究成果の発表、仮説の明確化を中心に行われた。まず、現地調査は日本の自動車メーカーの3社の購買部門と日系及び韓国系企業の中国と韓国、トルコなどの現地法人、そして販売拠点、総括本部などについて調査・分析を行った。成果発表においては、研究分担者である銭氏が国際ビジネス研究学会で組織形態(構造、連携、調整のあり方)の変化に注目し、海外子会社の成長と機能、国際化の程度との関連性について分析を行った。また、今年度調査などを研究ノートという形で論文を執筆した。また、具は、先行事例ともいえる造船産業に着目し、日韓競争力の転換の原因について組織内部要因とライバル企業間の関係性やベクトルの変化という側面で戦略的隙間の存在と高付加価値戦略の問題などについてまとめ、組織学会で発表した。また、複雑性の問題に着目し、大型人工物の製品開発問題についてまとめた。これらの研究は自動車産業における戦略的構図の変化、製品開発にも援用できると思われる。最終年度である今年は、在外研究期間を利用し、R & D活動の仕組みと業界内技術移転メカニズムを中心にまとめつつ、成果発表を積極的に行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 日本多国籍企業の海外子会社におけるイノベーションの創出-「創造型」海外子会社の可能性-2011

    • 著者名/発表者名
      銭佑錫
    • 雑誌名

      中京経営研究

      巻: 第20巻 ページ: 109-119

  • [雑誌論文] 人工物における複雑性とビジネス・システムの不確実性がもたらす複雑性へのマネジメント2010

    • 著者名/発表者名
      具承桓・加藤寛之
    • 雑誌名

      東京大学ものづくり経営研究センターディスカッションペーパー

      巻: MMRC-DP-324 ページ: 31

    • URL

      http://merc.e.u-tokyo.ac.jp/mmrc/index.html

  • [学会発表] 振り子運動による多国籍企業の多元的戦略課題への対応可能性2010

    • 著者名/発表者名
      銭佑錫
    • 学会等名
      国際ビジネス研究学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2010-10-24
  • [学会発表] 造船産業における競争のダイナミズム-行為のシステムからみた戦略の変化とその意味-2010

    • 著者名/発表者名
      加藤寛之・具承桓
    • 学会等名
      組織学会研究発表大会
    • 発表場所
      中央大学
    • 年月日
      2010-06-06

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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