研究課題/領域番号 |
21530422
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
守屋 貴司 立命館大学, 経営学部, 教授 (70248194)
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研究分担者 |
小松 史朗 近畿大学短期大学部, 商経学部, 准教授 (60455037)
小久保 みどり 立命館大学, 経営学部, 教授 (30234735)
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キーワード | 外国人労働者 / 外国人留学生 / キャリア開発 / 人事管理 / 外国人・研修生技能実習生 / 日系人労働者 / 採用 / 雇用管理 |
研究概要 |
本研究の目的は、日系人、外国人留学生、外国人研修生・技能実習生の採用(受け入れ)、配置、教育・訓練、キャリア開発、労働、人事管理の諸実態を、「経営学・人的資源管理・キャリア開発」や「外国人の社会共生」、「企業労働論」の視点から、主としてヒアリング調査(定性的調査)から解明することである。 2009年度(平成22年度)には、日系人、外国人技能・実習生、外国人留学生などの外国人の日本の企業における採用・雇用・評価・教育、労働、解雇、退職等の実態、外国人留学生の大学・大学院におけるキャリア形成の実態、また、外国人の社会共生の実態について解明のために、関係諸機関に対して、主としてヒアリング調査(定性的調査)の実施をおこなった。 それらの調査結果については、共同研究者の小松史朗氏が、まず、2010年(平成22年)6月13日の労務理論学会全国大会の統一論題において「多文化共生のための労組・NPO・企業・地域社会・自治体の課題-中京地域を事例として-」として、日系人問題を中心として、研究報告をおこなっている。 また、2010年度は、平成21年度から平成22年度にかけておこなった調査研究をもとに、研究協力者の力もかりて、2010年(平成23年)に、『日本の外国人留学生・労働者と雇用問題』を晃洋書房より2011年7月に発刊することができた。2011年2月16日には、本研究代表者の守屋貴司が、労務理論学会・日本労務学会合同関西部会において、「文系外国人留学生の就職活動と採用・雇用管理」と題して、外国人留学生の雇用問題を中心として研究報告をおこなっている。また、本研究代表の守屋貴司は、2011年6月には、労務理論学会全国大会において統一論題において本共同研究の一部の研究報告をおこないと同時に、2011年9月には、日本経営学会全国大会統一論題においても、本共同研究の一部の研究報告をおこなった。2011年度は、更に、ヒアリング調査を中心にして調査研究を進めると同時に、これまでの研究成果をもとにして、更なる発展した共同研究を企画・申請する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
中間研究報告書として、守屋貴司編著『日本の外国人留学生・労働者と雇用問題』晃洋書房を、2011年257頁を公刊できた点が大きい。本中間報告の学術書としての公刊は当初の予定ではされておらず、充実した研究進捗の賜物である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、度中間研究報告書の公刊以降の研究調査・研究成果おも盛り込んだ最終研究成果報告書を作成すると同時に、外国人労働者以外の女性労働者、障碍者、高齢者などを含めた日本の企業のダイバシティマネジメントの国際比較と類型化をすすめ、その計画をとりまとめることにしている。その計画については、2012年度以降の科学研究費に申請を予定している。
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