• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

標準化戦略 国際ダイナミズムの中でのビジネスモデル

研究課題

研究課題/領域番号 21530423
研究機関立命館大学

研究代表者

高梨 千賀子  立命館大学, 理工学部, 准教授 (00512526)

キーワード標準化 / 製品アーキテクチャ / 国際分業 / 競争 / 標準化
研究概要

1.研究の目的
本研究の目的は、標準化に伴って製品アーキテクチャが変化することによって、従来の企業戦略やビジネスモデルにどのような影響を与えているのかを分析し、企業が標準化から収益を上げるためにはどのようなビジネスモデルを構築すべきかを考察することである。日本企業の多くは高い技術力を背景にグローバルに標準化を推進しながらも、その標準化から収益を上げることができないというジレンマに直面しており、これらの一連の研究は大きな関心のひとつとなっている。申請者は、これまでこのような研究に従事し標準化戦略としてまとめてきたが、本研究は、これらの研究をさらに進化させるものである。つまり、本研究は、これまで所与とされていた製品アーキテクチャの変化を定量的に捉えなおし、さらに、事例分析による追試を行うことで、標準化戦略フレームワークの精緻化することに力点を置いている。
2.初年度(H21年度)の研究実績
初年度は、まずスタートとして、既存の研究成果にさらに考察を加えて、本研究のベースとすべく論文としてまとめた。その作業を進めると同時に、(1)製品アーキテクチャの観点からデータ的にモジュール化を図る指標の抽出、(2)プロトコールの再確認、(3)事例収集を行った。
(1)モジュール化進展の指標の抽出:当初計画の特許のIDPによる把握を試みた。しかし、研究の進展に伴い、グローバル標準での出口市場としてBRICSが機能していることが仮説として浮かび上がり、これらの諸国での特許出願状況にも注視する必要があることが認識された。また、モジュールの低価格化といったインパクトという点から図ることも重要であることの示唆を得た。
(2)プロトコールの再確認:(1)で得た知見をプロトコールにも反映させるようにした再開発した。
(3)事例収集:インテグラルなアーキテクチャを持ちながら、電子化とそれに関連する標準化によって、モジュール化の進展が進む可能性の高い産業として自動車産業を特定し、調査を開始した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 標準規格をめぐる競争戦略2010

    • 著者名/発表者名
      高梨千賀子・立本博文(共著)
    • 雑誌名

      日本経営システム学会誌Journal of Japan Association for Management Systems Vol.26 No.2

      ページ: 67-81

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi