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2009 年度 実績報告書

平和のためのCSR-アジア・日本からの発信:データベースとアジア版テキスト作成

研究課題

研究課題/領域番号 21530429
研究機関立命館アジア太平洋大学

研究代表者

近藤 まり  立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 教授 (60412805)

キーワード経営学 / 地域研究 / CSR / フィリピン / 平和 / 国際研究者交流
研究概要

アタリが超帝国・超紛争(紛争の多発)・超民主主義(トランスヒューマンと調和重視型企業が問題を乗り越える)の未来を予言しているが、この認識から、欧米の経営学界では、平和(紛争)とビジネス、CSR、グローバルガバナンス等に関する新しい研究が進展している。このコンテクストの中で、平和国家日本の企業は大きな貢献ができる可能性があり、本研究は、経営学的視点からそのビジョンを描こうとしている。具体的には、フィリピンのアジア経営大学院と協働で「Peace through Commerce」を意識したアジアCSR事例研究をおこない、それをもとに、テキスト(ケースブック)を作成することを視野に入れている。
2009年度は、研究の第一年目であり、トピックの大きさと新しさにとまどいつつも、研究の足がかりを作ろうとした。文献研究を進め、また関係者に幅広く会い、主に理論の構築と、すでにある資料の整理を行った。ガバナンスの問題に関しては、翻訳作業を行った。一方で、リーマンショック後2009年度に入り、日本企業は一気にBOPビジネスに注目、また国連やJICAの新たな動きもでて、目まぐるしい変化の中、データベースなどのアプローチは再考する必要が出てきた。
平和の問題は、世界における経営学教育の新潮流とも関連が深く、世界的認証機関であるAACSBなどでも積極的に取り上げられている。平和なアジアを実現させるために、地域研究と経営学との学際的研究と教育の可能性があり、これらの点について学界報告を行った。今後、論文として発表していきたい。
意外な研究の進展として、平和とビジネスの問題は、実はスピリチュアリティ・潜在意識やジェンダーという、きわめて新しい経営研究の分野に深くかかわり、中核的な文献も出てきている。研究デザインの再考を含めて、今後の研究に反映させる必要があると思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 特殊講義 東南アジア研究入門 3年間の歩み:多学部・多教員・多文化の試み2010

    • 著者名/発表者名
      近藤まり(代表), 他3名
    • 学会等名
      東南アジア学会九州例会
    • 発表場所
      立命館アジア太平洋大学
    • 年月日
      2010-03-24
  • [学会発表] 多文化環境における企業と経営学に関する研究と教育の実践報告2009

    • 著者名/発表者名
      近藤まり, 他3名
    • 学会等名
      東南アジア学会九州例会
    • 発表場所
      立命館アジア太平洋大学
    • 年月日
      2009-07-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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