2000年代以降、日本の製薬企業において、研究開発投資の増大を目的とした合併が行われるようになってきた。そこで本研究では、日本の製薬企業を研究対象として、ブロック・バスターの研究開発が、研究と開発という2つのプロセスに分離していることを示したうえで、それぞれのプロセスにおける研究開発投資の規模の効果を分析している。 本年度は、以下の5点について、本研究を推進した。 1.分析データの追加収集とデータベースの作成 これまでに整備されていなかった2005年以降のデータを追加収集し、2005年までのデータにおいても研究開発に関する詳細なデータを追加収集のうえ、統計分析の基盤となるデータベースを作成した。 2.先行研究の追加調査 研究代表者が主に経営学分野の先行研究の調査を行い、研究分担者が主に経済学分野の先行研究の調査を行なった。 3.統計分析の実施 1で作成したデータベースに対して、研究分担者が統計分析を行なった。 4.研究打ち合わせ 3の統計分析の結果を踏まえて、統計手法の改善方法などについて、研究代表者と研究分担者で研究打ち合わせを行なった。 5.学会・国際会議の報告資料の作成 3の統計分析の結果を踏まえて、研究代表者と研究分担者で4の研究打合せを行い、次年度の学会・国際会議で報告するための資料の作成に取り掛かった。
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