研究概要 |
日本企業における管理会計実践が経営理念とどのような関係にあるのかについて,ケーススタディに基づいて経験的に調査するとともに,日本企業の実態に即したマネジメントコントロールの類型化をはかることを目的とした本研究の1年目の研究実績として,(1)京セラ,京都信用金庫,の協力を得て,ケーススタディを実施,(2)京セラのケースについて国際学会において発表,(3)京都信用金庫のケースについてドラフトペーパーを作成,(4)平行して行っているサーベイ調査から得たデータの分析,を行った。これらによって,経営理念と会計コントロールの関係について,これまでにない新しい知見を得ることができた。また,経営理念に基づくコントロールと会計コントロール等を組み合わせ理解するコントロール・パッケージの観点から,コントロールの類型について分析を進め,組織文化とコントロール・パッケージの組み合わせに一定の関係があり,組織成員の目標達成意欲に影響を及ぼしていることなどを示唆する結果が得られた。
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