研究課題/領域番号 |
21530499
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
小谷 典子 (三浦 典子) 山口大学, 人文学部, 教授 (60117083)
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研究分担者 |
林 寛子 (沖田 寛子) 山口大学, 大学教育機構, 講師 (20294613)
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キーワード | 子育て支援 / ボランティア活動 / 市民活動団体 / 台湾 / NPO法人 / 社会資本 / ボランタリズム |
研究概要 |
21年度は、まず、社会資本の多様化に関する、ボランティア活動やNPO団体に関する文献資料を収集した。 近代化とともに解体する家族機能をおぎなう、社会資本の実態を明らかにするための調査を、子育て支援の活動に焦点を絞って、日本と台湾との比較研究を開始した。 まず日本においては、大都市(福岡市)と地方都市(山口県内市部)の、青少年健全育成に関する市民活動団体に対して、アンケート調査を郵送法にて実施した。抽出したサンプルは、福岡市558、山口県403、計961サンプルで、福岡市220票、山口県162票、計382票を回収し、回収率は39.8%であった。調査データの入力を終了し、詳細な調査結果の分析が可能となっている。 台湾においては、子育て支援に関する、官・民の取組の実態に関する概況調査を、台北県と高雄県において実施した。台北県三郷鎮児童健康発展センター、台北県永和市の公設託児所民権牧托場、高雄県政府社会局旗山区社会福利館における親子図書室のボランティア活動の実態、高雄県政府委託伊旬社会福利鋭基金会経営の鳳山区児童早期療育発展中心、旗山基督長教会付設博愛託児所、仏光山大慈育幼院、台湾高雄市のショウ毅文教事業集団、蔵林文教機構、新育幼稚園における学童保育の実態に関する実態を調査し、それぞれの施設長や職員と意見交換を行った。 その結果、子育て支援に関する市民団体の活動は、台湾においては日本ほどにはみられず、台湾においてはそれ以外の社会的ネットワークが、子育てを支援していることが明らかとなった。
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