研究課題/領域番号 |
21530502
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
鈴木 宗徳 法政大学, 社会学部, 准教授 (60329745)
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研究分担者 |
伊藤 美登里 大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (10406845)
石田 光規 大妻女子大学, 人間関係学部, 准教授 (60453495)
仁平 典宏 法政大学, 社会学部, 准教授 (40422357)
丸山 真央 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助教 (80551374)
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キーワード | 個人化 / 社会変動 / 再帰的近代化 / ベック / バウマン |
研究概要 |
本年度は、これまでの研究成果の発表に力を注ぐとともに、新たな研究書の刊行の準備を進めた。 1.2010年10~11月にウルリッヒ・ベック教授およびエリザベート・ベック=ゲルンスハイム教授を招いて開催した連続シンポジウムの記録を、『リスク化する日本社会-ウルリッヒ・ベックとの対話』(岩波書店)と題する書籍として出版した。福島第一原発事故をうけてベックが書き下ろした「この機会に-福島、あるいは世界リスク社会における日本の未来」を収め、リスクや個人化を主題にした専門書としては初めて正面から日本社会を扱ったものとして、注目を集めた。 2.石田光規は『孤立の社会学-無縁社会の処方箋』(勁草書房)を上梓し、官庁統計、質問紙調査、聞き取り調査による様々なデータを駆使して孤立の実態に迫り、家族、格差、ジェンダー、地域などにおける構造的問題を明らかにした。 3.鈴木宗徳は、北海道大学主催の連続講演会に招かれ、「ベック理論と現代社会学-再帰性と個人化を中心に」、「個人化する日本社会-ポストフォーディズム時代の労働をめぐって」と題する二つの講演をおこなった。また、雑誌『POSSE』13号に小論「労働と思想(13)ウルリッヒ・ベック-個人化する社会」を寄稿し、ベック理論と個人化にかんする研究成果を発表した。 4.仁平典宏は、論文「日本型生活保障システムの再編と民主党政策の位置二つの『個人化』の間で」(『家族研究年報』36号)を発表し、新自由主義がもたらす否定的な意味での個人化と日本型生活保障を改革するという肯定的な意味での個人化を区別し、民主党政権の政策を両者のベクトルの混在として分析した。 5.現在、研究協力者である野尻洋平氏に加わっていただき、新たな研究書『個人化するリスクと社会-ベック理論からの離陸』(仮題)の出版を共同で準備している。
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