研究課題
東京都知事のイメージについて、(1)知事自身についてのイメージ〔「人物」「能力」「人気」など〕、(2)オリンピックについてのイメージ〔「都市発展」「スポーツ」「土木事業優先」「財政負担」「著名建築家設計の意味」「石原知事主導の意味」〕、(3)都市東京についてのイメージ〔「便利」「雑然」「人口過多」など過去の調査結果をもとに設計〕、(4)国政における政権交代の影響、以上基本4変数(すべて4点尺度)を軸にした、パネル法による時系列変化を記録・再構成し、都市東京、都知事、プロジェクトを結びつけて形成されている複雑なイメージの生成過程を分析していく研究の3分の1部分を完了した。2009年9月に予定されていた国際オリンピック委員会による開催地決定の前(8月)と後(12月)に質問票調査を実施し、すでに概要と招致賛否についての主要結果については公表した。Macro Mill社のモニタのうち東京在住者から、性別と20歳から79歳まで10歳きざみで各12セルを選び、各セルから80サンプル、各回合計960サンプルを回収できるように設計し実施した(第1回平成21年8月末、第2回平成21年11月末(ともに質問数30問960から1680サンプル)。オリンピック招致失敗の影響、ならびに国政における政権交代が与える影響についても分析できる質問構成を採用、これから2011年4月の次回都知事選挙まで3回にわたって、当該知事のパーソナリティ特性、オリンピックのイメージ、社会経済状況の推移を重ねて、東京を軸に日本の政治状況についてのイメージ尺度による変化の記述をするためのデータの収集・分析を重ねる。主因子法、クラスター分析を重ね、連続的な数量変化として日本政治、政治家人格、プロジェクト、そして選挙民のイメージ形成の推移を、21世紀の最初の10年の日本の典型的なポピュリズム現象のプロセスを記録する独自の研究となる。
すべて 2009 その他
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Labour, Education & Society(ISBN 978-3-631-58633-4) Vol.19
ページ: 227-234
http://www.f.waseda.jp/wienmoto/Japanese/Research/Olympic%20Tokyo%202016%20&%20the%20Govenor's%20image%200ctober.pdf
http://www.f.waseda.jp/wienmoto/Japanese/Research/200912panel.pdf.pdf