研究課題/領域番号 |
21530541
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
野田 浩資 京都府立大学, 公共政策学部, 准教授 (60250255)
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研究分担者 |
塚本 利幸 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (40315841)
霜浦 森平 千葉大学, 園芸学研究科, 助教 (40372354)
平岡 俊一 北海道教育大学, 教育学部・釧路校, 講師 (70567990)
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キーワード | 環境社会学 / ガバナンス / NPOマネジメント / 住民参加 / 環境政策 |
研究概要 |
本研究は、滋賀県守山市、兵庫県豊岡市、京都市を対象地域として、地域社会における環境ガバナンスの形成過程とそれに伴う課題を実証的に明らかにすることを目的としてきた。2011年度は、各地域においてNPO等を中心とする多主体連携型の事業・取り組みについてフィールド調査を進めるとともに、昨年度までに実施した2つのアンケート調査の結果の分析を進め、4部構成の報告書を作成し、3つの地域・事例間の比較と一般化に取り組んだ。 第1に、兵庫県豊岡市において、コウノトリ野生復帰事業と「コウノトリ育む農法」の展開過程を整理するともに、「コウノトリを育むお米」生産部会の農家を対象とするアンケート調査の分析を行った。第2に、NPO法人「気候ネットワーク」と「京のアジェンダ21フォーラム」を対象として、NPOを中心とする地球温暖化防止をめぐる政策形成の展開過程を明らかにした。第3に、「気候ネットワーク」の会員アンケート調査の分析を進めた。第4に、「気候ネットワーク」会員調査と比較できるかたちでNPO法人「びわこ豊穣の郷」の会員アンケート調査の結果の再分析を進めた。 各地域・事例の調査が蓄積されてきたことによって、環境保全と地域経営におけるガバナンス形成の展開過程について、社会関係資本等の地域特性、参加者の年代・世代等の観点から比較と一般化を進めることができた。
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