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2009 年度 実績報告書

非正規雇用労働をめぐる社会的格差の調査研究-若年世代のキャリア形成に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 21530554
研究機関成蹊大学

研究代表者

小林 盾  成蹊大学, 文学部, 准教授 (90407601)

キーワード社会学 / 社会階層 / 社会調査 / 非正規雇用 / 労働
研究概要

平成21年度は,次年度の調査にむけて,準備を行った.まず,SSM調査データを再分析して,初職をえるときに入職経路がどのような影響をもつのかを検討した.そのために,初職の職業威信スコア,継続年数,転職した場合は離職理由を従属変数とした分析を行った.入職経路は,従来の研究を踏襲して,個人的紐帯,血縁関係(以上がネットワーク),学校関係,直接参入の4分類を用いた.その結果,日本での初職の就職において,ネットワークはマッチングの効果をもつことが明らかになった.とくに,その中心は血縁関係が担い,男性に顕著に見られた.さらに,学校を経由した制度的連結は女性の地位を押し上げる役割を果たした.
これを踏まえて,調査票の検討を行った.今回は郵送調査であることから,質問は最小限として,20ページ以内に納めることとした.そのため,意見や態度については原則として質問しない.インタビューを行った結果,現在の社会的格差はキャリア形成だけでなく,人びとの生活にひろく影響して,とくに食生活と健康格差に現れていることが分かった.そこで,食生活と健康についての文献を調査して,質問項目を検討した.基本属性として,性別,年齢,学歴,職業,キャリア,収入,家族構成などを質問する.食生活については,食品群別の摂取頻度,外食,好き嫌い,食生活への意識,食費などを質問する.健康については,疾病歴,慢性病,メンタルヘルス,主観的健康感,ヘルスリテラシー,定期健康診断,運動,飲酒,喫煙,医療費などを質問するべきことが分かった.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 社会学と社会調査教育:日本社会学会シンポジウムより2010

    • 著者名/発表者名
      小林盾
    • 雑誌名

      社会と調査 4

      ページ: 52-60

  • [雑誌論文] JGSS-2009ライフコース調査にみる仕事への取りくみ:仕事量, アイデア提案, 同僚サポートの分析2010

    • 著者名/発表者名
      小林盾
    • 雑誌名

      日本版 General Social Surveys 研究論文集 10

      ページ: 251-260

  • [雑誌論文] 組織活性化とネットワーク:フリーライダーへの同僚の影響2010

    • 著者名/発表者名
      小林盾
    • 雑誌名

      成蹊大学文学部紀要 45

      ページ: 59-74

  • [学会発表] 社会階層と海藻格差:文化資本としての食生活2010

    • 著者名/発表者名
      小林盾
    • 学会等名
      数理社会学会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2010-03-08
  • [学会発表] 非正規雇用と成果主義はなにをもたらしたか:SSM若年層調査の分析2009

    • 著者名/発表者名
      小林盾
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2009-10-11
  • [備考]

    • URL

      http://www.seikei.ac.jp/university/bungaku/teachers/kobayashi_j

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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