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2009 年度 実績報告書

子ども家庭福祉実践におけるリスクとリジリエンスの視座の有効性に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530591
研究機関大阪市立大学

研究代表者

山縣 文治  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (10159204)

研究分担者 岩間 伸之  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 准教授 (00285298)
キーワード子ども家庭福祉 / リジリエンス / ソーシャルワーク実践 / 子どもの能動的権利
研究概要

本研究の目的な、子ども家庭福祉実践における「リスクとリジリエンスの視座」の有効性を理論的に明らかにし、この視座に関する実証的研究をとおして、実践レベルにおける援助のモデルを提示することである。初年にあたる今年度は、以下の2点に焦点を当てて研究を行った。
第一は、精神医療、心理学、教育等の子ども家族福祉の隣接領域におけるリジリエンスの概念定義の整理である。その結果として、リジリエンスの概念定義は研究領域や研究者によって解釈が異なるものの、一般に、レジリエンスの定義には、(1)人間の発達を阻害するような危機的な状況に直面していることと、(2)そうした状況に置かれながらも良好に適応すること、という2つの要件が含まれていることが明らかになった。
第二は、子ども家庭福祉実践において「リスクとリジリエンスの視座」がもつ有効性についての考察である。具体的には、近年の子ども家庭福祉領域における諸問題を文献等から明らかにし、実践において「リスクとリジリエンスの視座」を活用することによって、これらの諸課題への対応に望ましい変化がもたらされることを検討した。
また、アメリカの子ども家庭福祉実践において「リスクとリジリエンスの視座」を提唱したノースカロライナ大学スクールオブ・ソーシャルワークのフレイザー(Fraser)博士にこの視座の概念および有効性についてヒアリング調査を実施した。
以上の研究成果は、来年度以降の実証的研究の基盤として十分な役割を果たすものと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 子どものリスクとレジリエンス-子どもの力を活かす援助-2009

    • 著者名/発表者名
      M.フレイザー編著、門永朋子・山縣文治・岩間伸之 共訳
    • 総ページ数
      576
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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