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2010 年度 実績報告書

エンパワメントベースの退院支援モデルに関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530617
研究機関日本福祉大学

研究代表者

田中 千枝子  日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40276861)

キーワード医療ソーシャルワーク / 退院支援 / エンパワメント / ストレングス視点 / 保健医療サービス / 退院時カンファレンス / メゾ介入
研究概要

1年目は直接支援のためのフォーマットの開発、それを使った支援の効果の検証「ミクロレベルのSW介入」の調査研究を行った。2年目の本年度は、カンファレンスに着目し、「メゾレベルのSW介入」について研究を行った。具体的には、スタッフや組織、地域関係機関とともに当事者家族同席の退院時カンファレンスの実施状況とそのカンファレンスにおけるエンパワメント発揮の機序・内実を探索した。
研究対象は全国50箇所50人の研究協力者の総合病院のMSWが、21年度22年度に実施した、退院時カンファレンス事例155件である。
研究方法は郵送調査を用い、カンファレンスの実施状況と概略について量的調査をしたのち、各事例について記録とインタビューによる質的分析をおこなった。当事者や家族が同席したカンファレンスは、50人全員が実施経験を持っていた。しかし地域関係機関の同席経験は41人であった。その目的は、1.傷病理解促進、2.退院環境整備、3.地域機関の知識習得依頼、4.その他であり、サービス調整だけでなく、当事者への障害受容や退院納得を目的としたものが多かった。
さらに当事者・関係機関参加の事例のうち、エンパワメントを意識したカンファレンスと認識されたものに関して、インタビュー調査を10人、32事例に対して行い、エンパワメント発揮のために、不明点の明確化を中心に、1.発言の保証、2.再説明の促し、3.代弁、4.将来イメージの想起、5.退院感情、の各概念の相互関係図を作成できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 図書 (2件)

  • [図書] よくわかる医療福祉2010

    • 著者名/発表者名
      田中千枝子
    • 総ページ数
      202
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 『医療福祉学の道標』「医療福祉の対象と範囲」2010

    • 著者名/発表者名
      田中千枝子
    • 総ページ数
      14-16(193)
    • 出版者
      金芳堂

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公開日: 2012-07-19  

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