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2012 年度 実績報告書

エンパワメントベースの退院支援モデルに関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530617
研究機関日本福祉大学

研究代表者

田中 千枝子  日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40276861)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード退院支援 / エンパワメント / 医療ソーシャルワーク / ストレングス視点 / 保健医療サービス
研究概要

エンパワメントベースでの退院支援のミクロレベルの方法論は、開発したアセスメントおよびプランニングシートの使い方について、各地の社会福祉士やケアマネジャーの連絡会や研修会で講演し、および実施についての具体的な演習を行いその使用感について評価をうけまとめた。当事者がエンパワメントとして隊員やその後の生活を生きることの意味についてはその重要性の認識は深まった。その方法論としてのアセスメントシートの活用についても、技術としてエンパワメントを実施するのに役立ったとの評価が多かった。ただし技術として身につけるのには、何回かセッションが必要であり、普及方法について課題が残った。
また地域におけるメゾレベルのエンパワメントの仕組みづくりについては、講演および研修にて、カンファレンスや協議会でのファシリテートの技術として普及を試みた。そのための手順シートや評価指標等の研究が今後必要と考えられた。またメゾ介入に関してはモデル地域を設定し、その中心にMSWを配置しての退院支援システムの研究については、都市部と山間部2箇所で働きかけを行い実施したが、地域連携パスで実施しているものとの差別化が難しいとの意見があり、制度に則ったシステムではエンパワメントベースになりにくいことの理解が十分得られなかった。
また地域における退院支援のシステム構築の実態と課題について、5か所でヒヤリングを実施した。また地域連携パスには載らないような、感染症者や家族全体で課題が複合して生じているような支援困難事例に焦点を当て量的調査をこころみた。その結果退院支援のプロセスのうち、ケースの発見と特定、スクリーニングのプロセスで見たときの医療と福祉の乖離が顕著に表れており、保健医療領域のソーシャルハイリスク概念の再検討の必要性を導いた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] HIV/AIDS関連課題をもつ感染症者へのソーシャルワーク2013

    • 著者名/発表者名
      田中千枝子
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 発表場所
      北星学院大学
    • 年月日
      20130921-20130922
  • [学会発表] 事例レジリエンスとエンパワメント

    • 著者名/発表者名
      田中千枝子
    • 学会等名
      日本医療社会福祉学会
    • 発表場所
      国際医療福祉大学
  • [図書] 実践的質的研究法2013

    • 著者名/発表者名
      田中千枝子
    • 総ページ数
      450
    • 出版者
      中央法規出版

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公開日: 2014-07-24  

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