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2010 年度 実績報告書

精神障害当事者の語りの有効性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530628
研究機関桃山学院大学

研究代表者

栄 セツコ  桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (40319596)

キーワード精神障害者 / 病いの語り / 態度変容 / リカバリー / 共生社会 / 福祉教育
研究概要

2010年度は次の3つの研究実績が得られた。(1)昨年度は、精神障害当事者のリカバリーに向けたライフヒストリーを作成した。それをふまえて、精神の不調から医療機関を受診するまでの時期を「早期」と位置づけ、その「早期」における当事者が伝えたいことを検証することを目的として、グループインタビューを行った。その結果、精神病の理解よりも、個人の尊厳の尊重や共生社会の創生を伝えたいとしていることが明らかになった。(2)精神障害当事者の語りの聞き手に及ぼす影響を検証することを目的として、高校生、ホームヘルパー・地域ネットワーク委員を対象として、アンケート調査を行った。その結果、精神障害当事者の語りを聴いた後には好ましい態度変容がみられ、社会的距離が縮小されることが明らかになった。(3)昨年度作成した精神保健教育における補助教材を使用し、その有効性を検証するため、'中学生を対象として介入教育を行った。その結果、補助教材が書き込み式になっていることで自身のメンタルヘルスの状態を省察することがみられ、知識の伝授よりは自身のメンタルヘルスへの関心が高くなることが明らかになった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 精神障害当事者の語りによる中学生の精神障害(者)に対する態度変容2010

    • 著者名/発表者名
      栄セツコ(共著)
    • 雑誌名

      精神障害とリハビリテーション

      巻: 14(1) ページ: 101-106

    • 査読あり
  • [学会発表] 精神障害当事者による前駆期から受療に至るまでの語りの分析(1)~前駆期における本人の違和感と援助希求行動~2010

    • 著者名/発表者名
      栄セツコ(共同発表)
    • 学会等名
      日本精神保健・予防学会
    • 発表場所
      全国社会福祉協議会
    • 年月日
      2010-12-12
  • [学会発表] 精神障害当事者による前駆期から受療に至るまでの語りの分析(2)~精神科等医療機関受療に至る過程の要因について~2010

    • 著者名/発表者名
      栄セツコ(共同発表)
    • 学会等名
      日本精神保健・予防学会
    • 発表場所
      全国社会福祉協議会
    • 年月日
      2010-12-12
  • [学会発表] 語り部グループ「ぴあの」の活動から学ぶ2010

    • 著者名/発表者名
      栄セツコ
    • 学会等名
      日本福祉教育・ボランティア学習学会(課題別研究)
    • 発表場所
      前橋市総合福祉会館
    • 年月日
      2010-11-27
  • [図書] 精神障害者の「語り」の有効性に関する研究(平成22年度成果報告書)2010

    • 著者名/発表者名
      栄セツコ編
    • 総ページ数
      72
    • 出版者
      まっすぐプランニング

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公開日: 2012-07-19  

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