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2011 年度 実績報告書

親と暮らしていた脳性麻痺者のひとり暮らしとしての自立生活実現過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530630
研究機関関西学院大学

研究代表者

安田 美予子  関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (40340913)

キーワード障害者 / 脳性麻痺者 / 自立生活支援 / ソーシャルワーク / ストレングス / 個別化 / パワー / 質的研究
研究概要

本年度は、脳性麻痺者のひとり暮らしとしての自立生活実現過程における社会福祉支援者の支援を質的研究によって解明し、ソーシャルワークの観点から考察した研究成果を3つ発表した。
そのひとつは、脳性麻痺者本人の自助を原則に、障害者ピアサポートと本人のプロセスのコントロールを重視した「セルフマネジメント型」という方法が適用された支援のありようである。ソーシャルワークの個別化原則に基づくアセスメントと支援計画立案・実施が欠如していたゆえに、この方法が用いられたこと、および、その背景をも示した。さらにこの結果を、ストレングスモデルに基づくアセスメント、および、自立生活理念による支援への影響という観点から考察した。
2つめの研究では、本人に対して不適切なパワー行使を伴った関わりをしていた支援者が、自立生活に移行する過程をともに経験するなかで、知的障害者分野で提唱されつつある「本人中心」を価値化する様を明らかにした。この結果を、クリティカル・ソーシャルワークや、坪上宏(1983)によるソーシャルワーカーと利用者の関係を表す「一方的関係」「循環的関係」という概念によって、考察した。
3つめは、社会福祉支援者による自立生活支援の方法として「セルフマネジメント型」とともに見いだした「支援者支援型」という2つの方法について、双方成立の背景、特徴、違い等を記した研究である。
実証的な研究成果の蓄積が皆無に等しい当該分野において、それぞれの研究成果は障害者の自立生活支援をソーシャルワークと関連づけながら明らかにした実証的研究であり、本研究課題の目的のひとつである、障害者の自立生活実現過程におけるソーシャルワークの方法に関する知識の創造に寄与できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ひとり暮らしとしての自立生活の方法に関する実証的研究-セルフマネジメント型と支援者支援型2012

    • 著者名/発表者名
      安田美予子
    • 雑誌名

      Human Welfare

      巻: 第4巻第1号 ページ: 83-92

  • [雑誌論文] 親と暮らしていた脳性麻庫者の自立生活支援に関する研究-セルフマネジメント型へのカテゴリー化と個別化原則の欠如2011

    • 著者名/発表者名
      安田美予子
    • 雑誌名

      人間福祉学研究

      巻: 第4巻第1号 ページ: 57-76

    • 査読あり
  • [図書] 「支援者の不適切なパワー行使の抑制と『本人中心』の価値化-脳性麻痺者のひとり暮らし支援をとおして」『障害者ソーシャルワークへのアプローチ:その構築と実践におけるジレンマ』(松岡克尚・横須賀俊司編著)2011

    • 著者名/発表者名
      安田美予子
    • 総ページ数
      161-195
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2013-06-26  

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