研究の目的は、1) 育児の放任・及び怠慢(ネグレクトといわれる)家庭の子どもと親を中心とした地域における支援・社会資源内容をアセスメントし、その促進要因、阻害要因を明らかにした上で、2) 効果的な支援の類型化を試みることにある。3) 1年目の量的調査、2年目の質的調査結果から得られた知見について3年目においては、いくつかのプログラムを実施し、短期における成果をも試み、報告書を作成する。 研究2年目である平成22年度においては、平成21年度の報告書作成、子ども虐待防止学会分科会にて報告、量的分析と継続をし、質的調査を実施した。質的分析については具体的には、専門家からのヒヤリング調査を踏まえたうえで、ネグレクト事例についてはベテランの相談者から10事例の検討を行った。逐語録を作成した上で、共通する支援法則を導く試みをした。ネグレクト事例が慢性にならないために必要なアセスメントと支援を検討し、一方、長期支援に必要な場合の支援の基本について共通項目提示を試みた
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