研究概要 |
本研究の中間年に当たる本年度は、イギリスで刊行された文献及びスコットランドのスターリング大学(University of Stirling,スターリング市)附属認知症サービス拡充センター(The Dementia Services Development Centre, DSDC)からの文献から以下の3つの作業を行った。 (1)2000年法のもとに制定された全国最低基準により、介護分野における資格取得は進んでいる。また、認知症介護サービスの質の保障に用いられている、認知症職業資格の取得も進みつつある。両者を比較を行うため認知症ケアの資格取得者の規模と所属性を把握すること。 (2)認知症資格取得者の取得準備環境、サービス提供上の効果、処遇の変化及び勤続年数変化などについて検討すること。 (3)認知症ケアの資格取得に向けた、事業者側の取り組み、及び資格取得者を対象にする在職訓練の実施状況について検討すること。 事業者側で、認知症職業資格取得者による認知症ケアを担当する職員の研修プログラムを実施しているところもある。また、スターリング大学(University of Stirling,スターリング市)附属認知症サービス拡充センター(The Dementia Services Development Centre, DSDC)は様々な教育プログラムを有し、この大学と連携して在職訓練を実施している施設もある。 以上の研究内容は、本研究最終年度に予定する現地へ出向いての聴き取り調査の拠り所になることも申し添えたい。
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