イギリスの認知症介護を担う職員による職業資格取得と教育訓練の継続実施が行われている背景には、ケア基準に関する2000年法による意義は大きい。この法制度により、要介護者に届けられるサービスの水準を保証し、引き上げるための職業資格取得が定められた。また、高齢化の進展とともに、認知症の介護施設に特化した介護施設が増加し、職員は介護技術の基本にとどまらす、認知症の知識及び介護技術の習得が求められている。認知症に特化した介護施設では、職業資格取得を進めるだけでなく、職業能力の向上を念頭に置く企業内教育体系の整備が進んでいる。
|