研究概要 |
障害者雇用に関する各国の取り組みのうち,特筆に値するのはスウェーデンの労働協約の存在である。それは,障害者が労働市場に参加するという完全雇用政策の一環として捉えられるものであり,障害者雇用が労働組合活動の中に位置づけられていたことによるものである。本研究内で実施した海外調査を踏まえ,国際的にみて,割当雇用制度を拠り所とするわが国の障害者雇用はかなり評価できるものである。特に特例子会社での,障害者の性格や障害の特性に合わせた仕事の創出と工夫は,障害者の就業を可能にし,企業が障害者の雇用と生活を保障していることを意味する。
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