若年無業者の自立支援の制度である若者自立塾を取り上げ、その利用者に対する調査を行い、自立塾の有効性を検討した。 自立塾は利用中の者にとって概ね良好な変化をもたらしていた。また、その利用終了後もその効果は持続し、7割が就労経験を持っていた。就業の成否は、家族形態・学歴・精神的健康度・ソーシャルサポート・キャリアレディネス・サービスに対する有用感、更にサービスを通じて獲得されたスキルと関連していた。また就業にいたらなかった者に対しても、自立塾の体験はキャリアレディネスの上昇に寄与する可能性が示唆された。
|