研究課題
基盤研究(C)
本研究は、沖縄都市圏において中年・老年期女性によって構成された2つの同郷コミュニティの諸実践に着目する。会合での参与観察をとおして、彼女たちの相互行為に3つの特徴を見出した。(1)老いへの対応。自分自身の身体の衰えや家族の介護体験についての語り合いをとおして互いに老いへの対応の仕方を学ぶ。(2)母村への心理的回帰。子ども時代のふるさとでの共通体験を語り合うことでルーツと連続性を確認する。(3)笑いの効用。会合でできる笑いの渦が日常の不安や緊張からの一時的解放と視点の転換をもたらす。
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茨城大学人文学部紀要「人文コミュニケーション学科論集」
巻: 12号 ページ: 29-62