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2011 年度 実績報告書

若年層および中高年層の職業問題に関するラフ集合アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 21530661
研究機関首都大学東京

研究代表者

山下 利之  首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (90191288)

研究分担者 山際 勇一郎  首都大学東京, オープンユニバーシティ, 准教授 (00230342)
キーワードラフ集合 / 職業選択 / 心の硬さ / プール代数分析
研究概要

人は人生の大半を特定の職業に就いて過ごす.したがって,就業は個人の人生にとって極めて大きな意味を持つが,特に2つの時期において重要である.一つは,学校卒業時における就職活動であり,そのときの職業選択,就職先選択が比較的長い将来までその個人の生活,人生を規定することになるので,慎重な意思決定支援が求められる.もう一つは,リストラ等による中高年離職者の再就職活動であり,若年層とは異なる問題を抱え,その就業活動支援は心理的に慎重な対応が求められる.ところで,心の"硬さ(rigidity)"とは,融通がきかない,柔軟性がない,一つの考えや行動パターンに凝り固まっているような心の状態を指すが,自分の中で固定されたイメージに固執して,就職の選択を自ら狭めたり,柔軟に自分の可能性を吟味できないなど,些細な問題が就職活動の妨げになっていることがある.そこで,本研究では,職業活動の心理的支援として心の"硬さ"を測定し,アドバイスを与える尺度を開発,発展させた.用いる手法としては,ラフ集合分析を用いた.Z.Pawlak(1982,1991)の提唱したラフ集合分析は,ある結果をもたらす原因の組合せを抽出するひとつの手法であり,職業に関して抱える若年層および中高年層の問題をもたらす心理的要因を把握する有力な手法であることが示された.本年度は,日本と韓国の大学生の職業意識,心の硬さなどに関する調査データをまとめて,論文にすると同時に,学会においても発表を行い,研究成果の発信に努めた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ラフ集合による縮約とプール代数アブローチによる簡単化2012

    • 著者名/発表者名
      山下利之
    • 雑誌名

      首都大学東京人文学報

      巻: 455 ページ: 1-13

  • [雑誌論文] 心の硬さに基づく就職活動支援に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      山下利之・長縄久生・劉亨淑
    • 雑誌名

      日本近代学研究

      巻: 32 ページ: 211-228

    • 査読あり
  • [学会発表] 大学生のために心の硬さ尺度の作成2011

    • 著者名/発表者名
      山下利之,長縄久生,劉亨淑
    • 学会等名
      韓国日本近代学会第24回国際学術大会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2011-11-12
  • [図書] 経営システム学への招待2011

    • 著者名/発表者名
      山下利之(分担執筆)
    • 総ページ数
      326
    • 出版者
      日本評論社

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公開日: 2013-06-26  

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