研究概要 |
平成22年度に実施した防災意識アンケートを分析し、長岡市、柏崎市と仙台市を比較検討した。非常に不幸なことではあるが、今回のデータは東日本大震災前のデータである。 仙台市民がどのような意識で震災を迎えたかまた、すでに震災を経験した長岡市とは防災意識がどのように異なるのか、同じであるのかを比較検討した。 その結果,平成21年の暮れ、12月時点で新潟中越両地域とも,住民の防災意識は高いことが分かった。しかし。仙台で地震の後津波がくることを想定していなかった人が多く(内陸部の人も含むが)津波に対しての備えが十分でなかったことが分かった。また、仙台市において住民の防災意識や地震への危機意識が高いが、それを具体的防災行動に結びつける防災訓練が十分ではなかったことが意識調査にも示されていた。 以上の結果を、災害の後、宮城県、新潟県の各市町村に送付した。反応は全くなかった。また日本グループダイナミックス学会、社会心理学会で発表した。 現在今回のデータと以前に調査した神戸市、東京都のデータを加え、比較検討した結果を報告書にまとめ新潟県、宮城県の主な都市に送付するとともに、必要である箇所には現地に赴き説明する。
|