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2009 年度 実績報告書

言語発達における共通性と差異

研究課題

研究課題/領域番号 21530688
研究機関帝塚山大学

研究代表者

小椋 たみ子  帝塚山大学, 現代生活学部, 教授 (60031720)

研究分担者 綿巻 徹  長崎大学, 教育学部, 教授 (70142172)
稲葉 太一  神戸大学, 人間環境学研究科, 准教授 (80176403)
キーワードマッカーサー乳幼児言語発達質問紙 / 言語発達 / 個人差 / 等分散変曲点可変モデル
研究概要

1.日本語、英語、標準中国語、広東語の言語発達の共通性と差異をマッカーサー乳幼児言語発達質問紙(CDIs)の各言語版の標準化データにより明らかにすることを中国語版開発者のTardif,T.を招聘して検討した。各言語版の身振り、語彙、文法領域の日本語訳を作成した結果、中国語版は独自の構成で作成されているので、まず、英語版(米国版、英国版)との比較を行うこととした。米国版、英国版と日本語版のitemの意味的に近似させた共通項目の表を作成し、共通項目で語彙、身振りについて比較を行うこととした。
2.言語発達の個人差を考慮したモデルを提案することを日本語版JCDIsの標準化データから検討した。各%Rankの推定回帰直線の折れ点は、同一ではなく、各%Rank回帰直線ごとに可変することを許されているという「等分散変曲点可変モデル」を提案し、その問題点を検討し、アルゴリズムの作成を開始した。
3.言語発達の個人差の要因として子ども側の認知能力、気質、養育者の働きかけを仮定して、課題、質問紙の作成を行い、9ヶ月、12ヶ月、18ヶ月児に対してpilot研究を行った。
4.言語発達の個人差の要因として養育者と子どもの共同注視と養育者の言語・非言語の働きかけを14,17,21ヶ月児の観察時点と追跡時点24ヶ月、33ヶ月のJCDIsのすでに収集済みデータから分析した。母子共同注意の量的な時間や頻度よりも母親の発話内容が観察時点や追跡時点の総表出語数と正の相関があった。動作だけでの働きかけは語彙数と負の相関があり、母親の言葉かけが語彙発達には重要であることが明らかとなった。母子共同注視が語彙発達に関係するかどうか平成22年度に9,12ヶ月データから明らかにすることが課題である。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (6件) 図書 (3件)

  • [学会発表] 1歳半の子どもの語彙理解-選好注視法と親の報告-2010

    • 著者名/発表者名
      小椋たみ子、末次晃
    • 学会等名
      日本発達心理学会第21回大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(神戸)
    • 年月日
      2010-03-26
  • [学会発表] パーセンタイル値の推定を目的とした折れ線回帰分析のアルゴリズム2009

    • 著者名/発表者名
      稲葉太一
    • 学会等名
      科研費シンポジウム(鹿児島)
    • 発表場所
      鹿児島大学(鹿児島)
    • 年月日
      2009-12-05
  • [学会発表] 母子の共同注意、母親の働きかけと語彙発達2009

    • 著者名/発表者名
      小椋たみ子、志水恵見
    • 学会等名
      日本教育心理学会第51回総会
    • 発表場所
      静岡大学(静岡)
    • 年月日
      2009-09-22
  • [学会発表] 言語・コミュニケーション能力の発達2009

    • 著者名/発表者名
      小椋たみ子
    • 学会等名
      日本心理学会第73回大会(ワークショップ)
    • 発表場所
      立命館大学(京都)
    • 年月日
      2009-08-28
  • [学会発表] 乳幼児期の気質と精神発達2009

    • 著者名/発表者名
      小椋たみ子、黒木美紗、久津木文、江上園子、板倉昭二
    • 学会等名
      日本心理学会第73回大会
    • 発表場所
      立命館大学(京都)
    • 年月日
      2009-08-26
  • [学会発表] Early predictors of linguistic abilities at 18 months2009

    • 著者名/発表者名
      Ogura, T., Itakura, S., & Kutsuki, A.
    • 学会等名
      XIV European Conference on Developmental Psychology
    • 発表場所
      Mykolas Romeris University(Lithuania)
    • 年月日
      2009-08-20
  • [図書] 1さいでであうことばえじてん2010

    • 著者名/発表者名
      小椋たみ子
    • 総ページ数
      40
    • 出版者
      幻冬舎エデュケーション
  • [図書] 2さいでであうことばえじてん2010

    • 著者名/発表者名
      小椋たみ子
    • 総ページ数
      55
    • 出版者
      幻冬舎エデュケーション
  • [図書] 3さいでであうことばえじてん2010

    • 著者名/発表者名
      小椋たみ子
    • 総ページ数
      63
    • 出版者
      幻冬舎エデュケーション

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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