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2010 年度 実績報告書

対話型授業における児童の学習形態と教師の指導方法に関する学習環境の開発的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530693
研究機関鹿児島大学

研究代表者

假屋園 昭彦  鹿児島大学, 教育学部, 教授 (30274674)

キーワード対話 / 対話指導方法 / 対話型授業デザイン
研究概要

本研究の目的は,学校現場で実践可能な対話型授業デザインおよび教師の対話指導方法の開発である。こうした目的のもと,21年度には,対話型授業デザインとして児童による意見の構造化学習法を提案した。また教師による児童の対話への指導的参加法という新たな対話指導方法を提案した。これらの学習法と指導法の効果は,小学校での実際の授業のなかで検証された。
22年度は,これらの実績に立ち,第一に,21年度に開発した指導的参加法を学校現場に普及させるため,この指導法を導入した場合の諸現象を整理し,実施にあたっての指導法モデルを作成した。このモデルは,今後,教師向けの対話指導法リーフレットを作成する際に用いる予定にしている。第二に,思考力を養成するために有効と考えられる対話のテーマを明らかにし,小学校での授業のなかで実践化した。本研究では,対話を単に表現や伝達の手段として捉えず,思考力育成のための学習形態として捉えている。そのため対話過程のどの部分に思考力育成のためのポイントがあるかを考察した。その結果,対話のテーマをどのような内容にするかが重要であることを仮説化し,この仮説を実際の授業をとおして検証した。第三に,対話の深まりを捉える具体的な指標を提案するために,対話が深まっていく機序を明らかにした。これらは,思考力を養成するための,対話にもとづく学習モデルの開発であると総括することができる。
そしてこれらの研究上の成果を,論文と学会発表だけで公表しただけではない。小学校の教師に直接示すことができるようにするための授業研究会を発足させ,本研究成果の普及に努めた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 児童の対話活動の指導方法としての教師の指導的参加の開発的研究(I)2011

    • 著者名/発表者名
      假屋園昭彦
    • 雑誌名

      鹿児島大学教育学部研究紀要(教育科学編)

      巻: 62 ページ: 217-240

  • [雑誌論文] 児童の対話活動の指導方法としての教師の指導的参加の開発的研究(II)2011

    • 著者名/発表者名
      假屋園昭彦
    • 雑誌名

      鹿児島大学教育学部研究紀要(人文・社会科学編)

      巻: 62 ページ: 101-116

  • [学会発表] 他者との相互交渉による協同学習(自主シンポジウムでの話題提供)2010

    • 著者名/発表者名
      假屋園昭彦
    • 学会等名
      日本教育心理学会第52回総会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2010-08-28
  • [図書] 共同執筆 書名「子どもはどう考えるか」の第8章「相互交渉による思考」を執筆2010

    • 著者名/発表者名
      假屋園昭彦
    • 総ページ数
      147-167
    • 出版者
      おうふう

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公開日: 2012-07-19  

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