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2010 年度 実績報告書

メタ認知モニタリングの意識的成分と自動的成分の分離に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530694
研究機関大阪府立大学

研究代表者

岡本 真彦  大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (40254445)

キーワードメタ認知 / モニタリング / 意識性
研究概要

本研究では,メタ認知,特にモニタリングの意識的な成分と自動的な成分を分離するための潜在的誤答検出パラダイムを開発し,その有効性を検討する。いいかえると,本研究の目的は,潜在的誤答検出パラダイムを用いて,モニタリングの自動的成分と意識的成分の分離が可能であるかどうかを検討することであった。しかしながら,昨年度の実験から,誤答検出パラダイムにおいて,意識的成分と自動的成分を有効に分離する適切な条件が見つからなかったので,本年度は,まず自動的にメタ認知モニタリングが活性化するかどうかについての実験を行った。具体的には,視覚探索パラダイムを用いて,実験刺激セットに含まれる手がかりを操作し,それに潜在的に気づくかどうかについて検討した。その結果,課題遂行を自動的に行っている参加者だけだが,刺激セットの変化に気づいている可能性が示唆された。ただ,本年度の実験では,被験者数が不十分なため,この知見が十分に実証されたとはいえず,さらに実験が必要である。
このような限定があるうえで,本年度の知見の意義を考察すると,(1)メタ認知モニタリングには,自動的に駆動される処理過程が含まれている可能性が高い,そして,(2)このメタ認知的モニタリングの自動的成分の駆動は,認知処理自体の遂行の自動性によって規定されている可能性が高い。すなわち,認知処理が自動的になされている場合にだけ,メタ認知モニタリングも自動的に駆動される可能性があるといえる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Discrimination between automatic and conscious aspect of monitoring with the implicit error-detection paradigm2010

    • 著者名/発表者名
      Okamoto, M.
    • 学会等名
      4th Biennial Meeting of the EARLI Special Interest Group 16 Metacognition
    • 発表場所
      Munster, Germany
    • 年月日
      2010-05-26

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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