研究概要 |
1. 22年度の研究計画 22年度の研究計画は,縦断的な質問紙法による量的研究の継続,半構造化面接の実施,モデルの検証と仮説の見直しを進めることであった。 2. 22度に実施した具体的内容 22年度についても,22年7月と23年1月の2回にわたって,前年度入学生を対象にした縦断調査を実施した。前年度は,初年次における学業遂行,学習意欲に及ぼす規定要因について検討してきたが,22年度については,大学2年次における学業遂行,学習意欲に及ぼす規定要因を検討するため,授業に対するより具体的な姿勢や態度について測定する尺度及びアイデンティティ等,初年次とは異なる学年の要因を意識した尺度を加えることを試みた。また,初年次からの大学授業観の変化についても検討を行い,これらの変化については,現在分析を進めている。今年度の実施を予定していた半構造化面接については,初年次と2年次において学習意欲に変化がみられた者を対象に行う必要があると考えられたことから,23年度に実施することを決定し,22年度は面接対象者の抽出のみ行った。 また,22年度は,日本心理学会(9月)やICAP(27^<th> International Congress of Applied Psychology)(7月)において,21年度の成果について発表を行い,様々な意見交換を行うことが出来た。 3. 22度の成の公開について 22年度の成果については,2011年7月に行われる日本教育心理学会第53回総会にて発表することが決定している。また,22年度の研究成果は,雑誌論文に掲載すべく,現在準備を進めている。
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