| 研究概要 |
本研究は,慢性的なストレスが健常人の日常の生理状態に与える影響を明らかにすることを目的としている。そのために個人を繰り返し測定することにより,慢性ストレスや生活習慣の変化により生理指標が変化するという因果関係の検討を行なうことを計画している。本年度は情報収集の期間と位置づけ,以下のような事項を実施した。
1. 学会および文献により,慢性ストレスレベルを測定するための質問紙,および生理指標測定時のストレスレベルを測定するための質問紙の2種類について,使用する可能性のある質問紙について複数の候補を選定した。
2. 生理指標を測定する調査実験の実施方法についての検討を行った。測定対象を社会人とすることを予定しているため,被験者の募集方法,実験の運営方法,唾液検体の収集・分析方法について複数の実施案を作成した。
3. 個人差に関する要因について,パーソナリティや生活習慣を生理測定と同時期に測定しておく必要性に関して検討した。
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