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2011 年度 実績報告書

慢性ストレスがヒトの生理心理状態に与える影響とその対処法

研究課題

研究課題/領域番号 21530716
研究機関東京工業大学

研究代表者

織田 弥生  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 東工大特別研究員 (40456265)

研究分担者 上市 秀雄  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (20334534)
キーワードストレス / コルチゾール / 日内変動
研究概要

本研究は,慢性的なストレスが健常人の日常の生理状態に与える影響を明らかにすることを目的としている。そのために個人を繰り返し測定することにより,慢性ストレスや生活習慣の変化により生理指標が変化するという因果関係の検討を行なうことを計画している。本年度は以下の通り,同一人を2回繰り返し測定するストレス調査を実施した。
1.被験者:健康で規則正しい生活をしている就労男性21名
2.質問紙
測定期間中1回記入:パーソナリティ質問紙,コーピング質問紙,ソーシャルサポート質問紙
測定日前日記入:最近の生活習慣・睡眠に関する質問紙,最近のストレスに関する質問紙
最近の精神状態に関する質問紙
測定日当日記入:唾液採取時刻記録用紙,唾液採取時心理状態記録用紙
3.生理指標:唾液中コルチゾール
4.手続き
被験者は約1か月の間隔をあけ,普段通りの日常生活を送りながら2回ストレス測定を行った。まず測定に先立ち,パーソナリティ質問紙・コーピング質問紙などの特性に関する質問紙に記入を行った。ストレス測定日の前日には,最近の生活習慣・睡眠に関する質問紙最近のストレスに関する質問紙等に記入を行った。測定日当日は日常生活を送りながら8:00,ll:00,15:00,20:00の1日4回,唾液の採取とその時の心理状態の記入を行った。約1か月の問を開けて,全く同じ測定を再度実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究では,慢性的なストレスが健常人の日常の生理状態に与える影響を明らかにするために個人を繰り返し測定することにより,慢性ストレスや生活習慣の変化により生理指標が変化するという因果関係の検討を行なうことを計画している。本年度ストレス調査を実施しデータを取得できたため,おおむね順調に進展していると評価した。

今後の研究の推進方策

本年度取得したデータについて解析を行う。唾液についてはコルチゾール値を同定した後,日内リズムに関する指標を算出する。質問紙からは慢性ストレスや生活習慣に関する指標を算出する。同一人について行った2回の繰り返し測定から,個人内での慢性ストレス度の変化に応じたコルチゾールリズムの時系列的な変化の対応が見られるかを検討し,慢性ストレスがコルチゾールのリズムの変化に影響するかどうかという因果関係の検討を行なう。

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公開日: 2013-06-26  

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