研究概要 |
今年度は,社会的望ましさがテスト得点にどのように影響するのかについて主に検討した。その結果,社会的望ましさがどの個人のテスト得点にも同じように加算的に反映されることはなく,社会的望ましさに敏感な個人はその影響がより大きく,敏感でない個人は社会的望ましさの影響は少ないことが明らかになった。ただし,この交互作用はBigFiveのN尺度とA尺度には見られたが他の尺度には見られなかった。 このような結果を項目反応理論のどのようなパラメタに反映されるのかを検討するために,多値の項目反応モデルを適用した。解析にはMULTILOGとPARSCALEを利用したが,一部パラメタの推定が安定しない場合があるので,データを追加中である。 臨床群のMMPIデータは50名弱を収集することができた。来年度も引き続き収集する予定である。
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