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2010 年度 実績報告書

ビデオフィードバックを用いた幼児期の親子関係への介入技法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21530737
研究機関北海道医療大学

研究代表者

池邨 清美  北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (80201911)

研究分担者 堀内 ゆかり  北海道医療大学, 心理科学部, 准教授 (70235761)
キーワードビデオフィードバック / 親子関係 / アタッチメント / 介入技法 / 幼児期
研究概要

本研究は、ビデオ育児支援法(Video-feedback intervention to promote positive parenting and sensitive discipline : VIPP-SD) 」のわが国での適応可能性を実証することを目的として行われたものである。本年度においては、通常発達をしている3歳から4歳の親子4組を対象に、実際に介入を実施した。
その結果、本介入プログラムが開発されたオランダとは異なり、わが国では家庭に訪問して実施する方法があまり好まれず、人見知りや緊張で、家庭におけるビデオ映像が日常とは異なる特殊な場面になってしまい、そのことを考えに入れて介入が行われなければならないことが明らかとなった。そのため、介入マニュアルの大幅な改変が試みられることになった。一方、母親から介入の感想について伺うと、全員、ビデオを通じて育児方法を学ぶことがとても役に立ったと答えており、支援回数を追う毎に、子どもに対する行動が目に見えて変化し、子どもの信号に敏感になったり、子どものペースに合わせて関われるようになった。もっとも、子どものアタッチメント・パターンについては、介入の前後で大きな変化が見られるほどではなかったが、母親に対する行動頻度が増加するなどの変化があり、子どもの行動にも介入の効果が見られた。
昨年度の課題であったしつけ部分の行動療法的な介入については、使う言葉を工夫したり、ビデオ映像以外の日常場面の問題を取り上げるようにマニュアルに工夫を凝らした結果、実際の介入では、さほどの問題を感じることはなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 母親の絆を奪われた子どもの抑うつ2010

    • 著者名/発表者名
      近藤(池邨)清美
    • 雑誌名

      児童心理

      巻: 第6巻 ページ: 34-38

  • [学会発表] Mothers' attachment status and their view on their children's Amae in Japanese sample.2011

    • 著者名/発表者名
      Kiyomi Kondo-Ikemura
    • 学会等名
      Society for Research in Child Development 2011 biennial meeting.
    • 発表場所
      Montreal, Canada
    • 年月日
      2011-03-31
  • [学会発表] 実践に役立つアタッチメント概念の可能性と制約2011

    • 著者名/発表者名
      近藤(池邨)清美
    • 学会等名
      日本発達心理学会 第21回大会
    • 発表場所
      東京学芸大学(東京都)
    • 年月日
      2011-03-26

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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