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2012 年度 実績報告書

ビデオフィードバックを用いた幼児期の親子関係への介入技法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21530737
研究機関北海道医療大学

研究代表者

池邨 清美  北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (80201911)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードビデオフィードバック / 親子関係 / アタッチメント / 介入技法
研究概要

本研究は、ビデオ育児支援法(Video-feedback Intervention to promote Positive Parenting and Sensitive Discipline: VIPP-SD)のわが国での適応可能性を実証することを目的として行われたものである。本年度は、これまでに得られたデータをさらに精査して、親子で遊んだり、日常活動を行ったりしている場面のビデオフィードバックが、介入効果をもつための条件を明らかにした。その結果、ビデオフィードバックによる効果的な介入のためには、子どもの優れた行動に注目することが重要であり、子どものアタッチメントに関する信号行動をうまく取り上げて、それに対して敏感に反応して安全基地として母親が機能している場面について親と話し合うことが重要であることが明らかとなった。つまり、母親にうまい関わりを教えるのではなく、子どもの行動に注目しながら親の行動を合わせる関係性作りの介入こそが、本介入技法の重要な点であることが明らかになったと言える。また、母親と支援者の関係性も重要であり、支援者が母親にとっての安全基地となれるように「抱える環境」を形成することが、効果的な介入のための条件であることが分かった。そうした配慮を欠いたビデオフィードバックにおいては、母親は、自身の育児行動の否定的側面に注目しては自己評価を下げることとなり、単に、ビデオ映像を見せるだけでは、介入がうまくいかないことが分かった。
本年度では、これらの成果をもとに、日本心理臨床学会と日本発達心理学会において、よりよい親子の関係性を形成するための条件を明らかにするためのシンポジウムを行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] ビデオ育児支援法による母子関係調節ー4事例による支援結果ー

    • 著者名/発表者名
      近藤(池邨)清美
    • 学会等名
      日本心理臨床学会
    • 発表場所
      愛知学院大学(名古屋)
  • [学会発表] 親子の関係性への介入―いくつかの技法の比較検討と今後の親子臨床への展望―

    • 著者名/発表者名
      近藤(池邨)清美・北川恵・青木豊・小林隆児
    • 学会等名
      日本心理臨床学会
    • 発表場所
      愛知学院大学(名古屋)
  • [学会発表] ビデオ映像を用いた母子関係調節における利点と問題点

    • 著者名/発表者名
      近藤(池邨)清美
    • 学会等名
      日本乳幼児医学・心理学会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京)
  • [学会発表] 親と子の間に生じる発達ー親子の現実のやり取りから臨床へー

    • 著者名/発表者名
      近藤(池邨)清美・田島信元・上村佳世子・岡本依子・河原紀子
    • 学会等名
      日本発達心理学会
    • 発表場所
      明治学院大学(東京)

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公開日: 2014-07-24  

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