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2010 年度 実績報告書

人工内耳装用児の音楽とパラ言語の知覚と産出の発達

研究課題

研究課題/領域番号 21530762
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

中田 隆行  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (00281155)

キーワード人工内耳 / 音楽知覚 / ピッチ知覚 / パラ言語 / 知覚と産出
研究概要

人工内耳を装用した子どもの音楽とパラ言語の知覚・産出能力の発達の様相について検証を進めた。以下の研究では、人工内耳を装用しスピーチプロセッサの利用を始めてから継続して入工内耳を使用していて閾値が安定していて難聴以外の障碍のない7歳から14歳の約30名の難聴児が参加した。検査内容とその目的を参加児とその保護者に詳しく説明し、インフォームド・コンセントを得た上で検査を開始した。
話し手の意図は、語彙的意味以外にも韻律、発話速度、声質などのパラ言語を使って表現し、認識されている。例えば、日本語でも「ご飯を食べる」という文を、最終音節を下げることによって平叙文として、上げることによって疑問文として表現することができる。6半音と8半音の上方向のピッチスウィープ(疑問文)と1半音の下方向のピッチスウィープ(平叙文)の弁別能力を検査した結果から、人工内耳装用児の6半音、8半音両レベルのピッチスウィープ弁別の成績はチャンスレベルを有意に上回り、全体としては通常の発話の疑問文で用いられるピッチスウィープと同程度またはより難易度の高いピッチスウィープであっても弁別できることが明らかになった。また、このピッチスウィープ課題の成績には個人差も大きいことが明らかになった。平成23年度は健聴児を対象にデータ収集を行い、人工内耳装用児との比較を行う。さらに、音楽とパラ言語の知覚と表出の発達について検証するため、2006年にMusic Perception誌に報告した音楽(歌)表出研究、そして現在投稿中の論文に報告しているパラ言語知覚・表出研究に参加して2年以上経過した人工内耳装用児を対象として再検査を開始した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 人工内耳と健聴児の抑揚の知覚と産出2010

    • 著者名/発表者名
      中田隆行、Sandra E, Trehub、神田幸彦
    • 雑誌名

      日本音楽知覚認知学会2010年度春季研究発表会資料集

      巻: 2010年度春季 ページ: 27-30

  • [学会発表] 人工内耳と健聴児の抑揚の知覚と産出2010

    • 著者名/発表者名
      中田隆行、Sandra E.Trehub、神田幸彦
    • 学会等名
      日本音楽知覚認知学会
    • 発表場所
      公立はこだて未来大学(北海道)
    • 年月日
      2010-05-29

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公開日: 2012-07-19  

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