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2009 年度 実績報告書

ADHDの衝動性・注意を指標化した新しい動物モデルの提唱

研究課題

研究課題/領域番号 21530766
研究機関福岡県立大学

研究代表者

麦島 剛  福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (40308143)

キーワードADHD(注意欠陥・多動性障害) / 疾患モデル動物 / オペラント条件づけ / 行動薬理学 / オペラント療法 / 聴覚性誘発電位 / 衝動性 / 注意障害
研究概要

1) ELマウス(ADHDモデル動物候補)とそのコントロールマウスに対し、オペラント条件づけを行ない、DRL事態における三項随伴性の獲得と、それへのatomoxetine投与効果を検討した。
また、弁別刺激に擬似刺激を混入し、あいまいな環境でELマウスとそのコントロールマウスが示す三項随伴性の維持を検討し、それへのatomoxetine投与効果を検討した。
これらにより、ADHD児にみられる衝動性の高さを行動分析学の手法で捉え、衝動性の定量化を試みた。また、衝動性をオペラント療法により緩和するための基礎モデル化を試み、さらには、行動療法と薬物療法の関数関係を検討した。
2) Wistarラットへの聴覚刺激に対するミスマッチ陰性電位を測定するための設定を進め、実験を開始した。ラットの大脳皮質1次聴覚野・頭頂野に脳波用電極を固定する手術を施したのち、無麻酔無拘束のもとで測定フィールドに入れたラットに対して、ファンクションジェネレーターとオーディオアンプを用いて、フィールド直上のスピーカーから音刺激を呈示した。音刺激に対する各電極における誘発電位を、生体アンプと生体シグナル記録解析システムにより測定した。
この実験系のもと、誘発電位各成分の振幅および積分値を算出し、yohimbineの投与がミスマッチ陰性電位に及ぼす影響を検討した。これにより、ADHDをはじめとする注意障害が前意識段階で生じているかどうかをさらに精緻に検討していく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Paired stimulationに対するラットの聴覚誘発電位へのmethylphenidate投与の影響2009

    • 著者名/発表者名
      麦島剛・安野俊紘・小山明子・久保浩明・枡田惠子・榛葉俊一
    • 学会等名
      日本生物心理学会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2009-09-26
  • [学会発表] 擬似弁別刺激の持続時間の変動がELマウスのオペラント行動に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      久保浩明・木村裕・枡田惠子・小山明子・中本百合江・吉井光信・麦島剛
    • 学会等名
      日本動物心理学会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2009-09-26
  • [学会発表] 弁別刺激の明瞭度およびADHD治療薬atomoxetine投与がELマウスのオペラント行動にもたらす効果2009

    • 著者名/発表者名
      小山明子・木村裕・枡田惠子・久保浩明・中本百合江・吉井光信・麦島剛
    • 学会等名
      日本動物心理学会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2009-09-26
  • [学会発表] DRL事態下でのELマウスの衝動性に対する不明瞭な光弁別刺激の効果2009

    • 著者名/発表者名
      枡田惠子・木村裕・小山明子・久保浩明・中本百合江・吉井光信・麦島剛
    • 学会等名
      日本動物心理学会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2009-09-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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