研究課題/領域番号 |
21530785
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
笹田 博通 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80154011)
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研究分担者 |
土橋 寶 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00125618)
松山 雄三 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (90075812)
金浜 耕基 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00113936)
相澤 伸幸 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20331259)
齋藤 雅俊 東北女子大学, 家政学部, 准教授 (90581869)
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キーワード | ゲーテ自然学 / 人間形成 / 根源的自然 / 生命原理 / 教育現象 |
研究概要 |
課題(1)(ゲーテ自然学の生命原理についての考察、その歴史的位置づけ)に関しては、研究分担者・土橋が、ドイソにC.ギュンツラー教授を訪問したさいに行った研究討議の内容を整理し、三年間の研究成果を、「海外討議報告」というかたちで『研究成果報告書』(2012年3月刊行)に発表した。研究分担者・松山は、シラーの思想形成に大きな影響を及ぼしたカント哲学、啓蒙思想との関連から、シラーの捉える「遊戯衝動」の特質について研究し、また同・池尾は、啓蒙主義に対するカントのかかわりをふまえながら、人間本性とその形成に関するカントの見方を研究し、それぞれ、ゲーテ自然学の歴史的位置づけに従事。三年間の研究成果を『研究成果報告書』に論文として発表した。さらに、研究分担者・佐藤が、ルソーにおける「事物の教育」概念を全体的連関のうちで捉え直す作業をとおして、また同・相澤が、ロマン主義との関連においてニーチェの「超人」思想の特質を研究することによって、それぞれ、ゲーテ自然学の歴史的位置づけに従事。三年間の研究成果を『研究成果報告書』に論文として発表した。課題(2)(ゲーテ自然学と生命科学との連関の考察)に関しては、研究分担者・金浜が、ゲーテ自然学(植物学)とそれにかかわる近・現代自然科学の文献を調査・読解。ゲーテ自然学と密接に関連したドイツの「クラインガルテン」の歴史をめぐる研究を続行し、三年間の研究成果を『研究成果報告書』に論文として発表した。課題(3)(ゲーテ自然学の人間形成論的意義の考察)に関しては、研究代表者・笹田、研究分担者・齋藤が、ゲーテ自然学とそれにかかわる教育学・教育思想、現代哲学等の文献を調査・読解。ゲーテ的自然、「根源的自然」が人間形成にとって有する意味を、教育学、とりわけ人間形成論の視点において研究し、それぞれ、三年間の研究成果を『研究成果報告書』に論文として発表した。
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