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2009 年度 実績報告書

デューイ教育哲学における「ヘーゲル的残滓」と「ダーウィニズム」に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530795
研究機関名古屋大学

研究代表者

松下 晴彦  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (10199789)

キーワードデューイ / ヘーゲル / ダーウィン / プラグマティズム / 実験主義 / アメリカ / 教育哲学
研究概要

本研究の目的は、デューイ講義ノートと近年のデューイ研究の動向を踏まえ、実験主義以降のデューイ思想にヘーゲルがどのように継承されているか、ヘーゲルと進化論的生物学がどのように宥和されたのかという問題を、「観念論の自然主義化」という観点から解明しようという点にあった。
21年度の実施計画としては、第一に、デューイの演習・講義ノートを入手し、実験主義の形成過程とヘーゲル的観点との相克について実証的に分析することと、第二に、デューイの講義ノートを第一次資料とするデューイ研究をレビューすることにより、ミシガン大学、シカゴ大学、コロンビア大学時代以降の教育思想の中に「ヘーゲル的観点の残滓」と継続的な影響、またダーウィニズムの反映について再評価することであった。
第二の点については、コロンビア大学、またウィスコンシン大学にて近年のデューイ研究の動向に関する資料を入手しレビューすることができたが、学会・研究会などでの口頭による成果発表のうち関連する研究もいくつか知られており、引き続き入手と分析に努めたい。第一の点については、南イリノイ大学のデューイ研究センターへの訪問の機会をもたなかったため、デューイ講義ノートのうち、倫理学・価値論に関するコロンビア大学時代のものは入手することができたものの、ヘーゲル哲学に関する箇所の資料収集については断片的なものにとどまった。また数ヵ所の大学図書館に散逸され、それぞれファイルされているものを整理・統合しつつ把握する必要があることが判明した。さらに本研究のテーマである「ヘーゲル的残滓」についての分析は、デューイが当時のどのようなタイプのヘーゲル研究の状況下にあったかというより詳細な視点からアプローチする必要性も判明した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] デューイ教育学における「カリキュラムの再構築-方法と題材の統一-2010

    • 著者名/発表者名
      松下晴彦
    • 雑誌名

      中等教育研究センター紀要 第10号

      ページ: 19-27

  • [雑誌論文] 台湾における小中一貫の英語教育の現状と課題2010

    • 著者名/発表者名
      松下晴彦
    • 雑誌名

      中等教育研究センター紀要 第10号

      ページ: 103-119

  • [雑誌論文] 「統一性」の希求と「方向性なき成長」不安-ヘーゲル的残津と進化論的自然主義-2009

    • 著者名/発表者名
      松下晴彦
    • 雑誌名

      日本デューイ学会紀要 第50号

      ページ: 205-213

    • 査読あり
  • [学会発表] デューイとの対話-デューイ的思索の過去・現在・未来-2009

    • 著者名/発表者名
      松下晴彦
    • 学会等名
      教育哲学会第52回大会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-10-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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