研究課題
教職倫理の必要性は唱えられながらも、それを具体的にどのように教えることができるのかについては、いまだ明確にされていない。研究代表煮はこれまでの研究を通して、ケースメソッド等のアクティブラーニングの学習スタイルが専門職倫理教育の方法として有効であることを明らかにしてきた。さらに本研究では、教職倫理上の諸問題を収集・分析することにより、そうした授業で利用可能な教職倫理教育の体系的教材コンテンツの開発を目指す。以上の目的を達成するために、本研究では次の二点が課題として設定した。【課題1】現代の日本において学校教員が遭遇する倫理的諸問題を収集して体系的に整理する【課題2】教職倫理を教材化する際の留意点を明示し、教育コンテンツを具体化する【課題1】に関しては、昨年度に引き続き、文献や新聞雑誌記事の収集・整理、また、学校長及び学校教員への非構造的面談により事例を収集した。また、分類の視点をうるために、諸外国の関連諸問題、また他の専門職倫理における諸問題を扱った関連文献を収集・分析した。【課題2】に関しても引き続き、諸外国の教職倫理教育や他の専門職倫理教育の事例から教材化のポイントを探った。4月にサンフランシスコで開催された北米教育哲学会に参加し、メンバーである倫理学研究グループミーティングに出席、また、10月にセントルイスで開催された道徳教育学会に参加して、教職倫理教育の具体化に関わる諸問題の調査を進めた。また、12月に香港で開催された東アジア教師教育研究大会においてシンポジウムを企画し、ケースメソッドによる教職倫理教育の意義と課題に関する発表を行った。さらに、既存のケースの改訂、ティーチングノートの作成、実際の授業のWeb公開等を進め、教職倫理教育の実質化を図った。
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教育哲学研究
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International Journal of Cyber Ethics in Education(電子ジャーナル)
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