2010年度においては、下記の活動を実施した。 1.学生の英会話スキルを上達させるための手段として読者劇場(RT)を導入した時の学生の反応を自身のクラスで調べた。学生の反応はとてもよく、RT活動によって公の場で話すことに自信を持つことができたとのことであった。 2.上記調査は、RTのどのタイプの課題が日本人学生の英会話学習に関係するのかを確かめる意味で非常に重要であった。また教室内でのRT活動の重要性を他の教員に納得してもらうことにも役立った。 3.クラスにRTを導入する上での異なったやり方を学ぶため課題やカリキュラムの中にRTを取り入れる可能性について同僚の教員と話しあった。それにより私の教え方を変えて日本人学生が持つ学習困難に対応させることができた。 4.現在米国で教えている私の以前の同僚と協働し、日本人学生が英会話を上達させるためにRTを使用した時の彼らの反応について論文を執筆した。2011年8月に北京で行われる世界AILA会議で、本研究発表を行う予定である。 5.現地調査-2010年8月の夏季休暇中に、シンガポールでRTに関する情報収集のための現地調査を行った。また、ナショナルインスティテュートオブエデュケーション内の中央図書館に行き、RTの文献調査を再度行った。これにより、多岐にわたる学生のレベルに合わせて、またさまざまな場面でどのようにRTを活用し、多読や作文をする上での学生のモチベーションを高めることができるかを習得した。 6.香港でRTに関する論文発表を行った。また会議では、RTの教授法における価値、および学生が英会話スキルを上達させるのにモチベーションを上げるには、どのようにRTを導入したらよいかを他の参加者に説明した。 7.JACETのサマーセミナーでも論文発表を行い、学生に脚本を書かせながら、英語のコミュニケーションスキルを修得できるようにするためのRT活用方法について他の日本人教員と意見交換をした。
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