研究課題
・2011年に、学力的に弱い学生に対し、彼らの英会話スキル向上のため「読者劇場」活動を授業に取り入れた。韓国、マレーシア、シンガポール等の「読者劇場」のビデオを彼らに見せ、英語を臆することなく自由に話す意欲を起こさせるようにした。また、米国の「the Institute for Readers Theatre(読者劇場機関)」で購入した原稿を使い、彼らがそれを見ながら会話の練習ができるようにした。更に、「不思議の国のアリス」等の「Graded Readers(使用する主要な単語を制限し、全体の量や文法事項を調整し、英語学習者が辞書無しで読書を楽しめるように工夫された多読用の英語教材)」を用いて「読者劇場」活動を行った。学生が原稿を書き、それを読みながら発音練習をした。英語で話すことに自信がついたようである。学生の「読者劇場」活動に対する評判はとてもよく、多くの学生が自身の学習ニーズに「読者劇場」が影響を与えることを認識したようである。学生の好意的なコメントにより、学生の英会話スキルの向上に「読者劇場」を用い、更にクリエイティブな授業を行いたいと考えている。・2011年8月に北京で開催された第16回応用言語学世界会議の「読者劇場」のワークショップで発表を行った。20名以上の参加者から「読者劇場」の様々な質問が出された。現在でも参加者とメールで情報交換を行っている。・「JALT-The Japan Association for Language Teaching」の機関紙に「読者劇場」について寄稿した。授業に「読者劇場」を取り入れている日本の英語教員の一助になったと確信している。・2012年3月に行われたTESOL会議で、米国の他の研究者と「読者劇場」について情報交換を行い、自身の研究向上に役立てた。
1: 当初の計画以上に進展している
学生の好意的な反応により、予定よりもスムーズに進んでいる。学生の熱心さが私自身にも影響を与え、「読者劇場」の更なる研究に取り組みたいと考えている。
今学期は、「CoreEnglish」だけでなく、「Business English」や「Asian Studies」のコースにも「読者劇場」を取り入れたいと考えている。また、台湾やシンガポールの研究者達が、どのように「読者劇場」を授業に取り入れているか調査したい。2012年には、「読者劇場」に関する自身の研究を強化し、そこで得た知識や情報を活用したい。
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The Language Teacher (JALT)
巻: 30 ページ: 28-29
.rEFLections Journal. KMUTT Journal of Language Education Department of Applied Linguistics. King Mongkut's University of Technology Thonburi. Thailand
巻: March ページ: 1-15
Readers Theatre Digest. http.www.readerstheatredigest.com
巻: April ページ: 1-4