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2009 年度 実績報告書

自らの教育実践を反省し改善を志向する教師のためのセルフ・スーパービジョンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21530834
研究機関大阪教育大学

研究代表者

木下 百合子  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10169914)

キーワード授業改善 / 教育スーパービジョン / セルフ・スーパービジョン / 反省的思考 / スーパービジョンコンピテンス
研究概要

ドイツ・アメリカにおけるセルフ・スーパービジョンの文献研究を行い、平成18-20年度科学研究補助金「授業改善を目的とした専門的な教育スーパーバイザー養成のためのプログラム開発」(基盤研究C)の研究成果が、セルフ・スーパービジョン開発に有効な基礎となることを確認した。
大阪府下の中学校教員を対象に「教員研修のあり方」についてアンケートを実施した。アンケート結果から、(1)教師の授業改善へのニーズは高い、(2)忙しくて研修に参加する時間の確保が難しい、(3)教師の個人的ニーズに適切な研修はそれほど多くはない、(4)教科担任制のため授業に関する校内研修が難しい、ことがわかった。この結果は、平成19年度に実施した小学校教員対象のアンケニト結果と共通する部分が多いことが判明し、小・中学校教員を対象としたセルフ・スーパービジョンへのニーズは高いと判断できた。
セルフ・スーパービジョンの対象となる教員として、(1)自分の教育実践に満足しておらす、授業改善を望んでいる教師と、(2)自分の教育実践の現状に満足しているが、しかしだからこそよりキャリアアップを目指している教師、の両方を視野に入れている。セルフ・スーパービジョンは教育スーパービジョンがスーパーバイザーと一緒にワークをするのに対して、教師自らがスーパーバザーとスーパーバイジーの両方を一人ですることに特徴がある。したがって、教師の内的対話能力、反省的能力を育て、自律的に授業を改善する精神的ストラテジーのレパートリーを広げることが主なワーク内容となる。そしてこの過程を支援し、教師の思考と行動の新しい選択可能性を拓き、自己決定・自己責任能力を高めることが、セルフ・スーパービジョンの目標である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 授業改善に向けたセルフ・スーパービジョンの開発2010

    • 著者名/発表者名
      木下百合子
    • 雑誌名

      大阪教育大学教科教育学研究会 教科教育学論集 9号

      ページ: 71-74

  • [備考]

    • URL

      http://ir.lib.osaka-kyoiku.ac.jp/dspace

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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