本研究は、地域の幼稚園における子育て支援について全国調査を実施し、幼稚園における子育て支援事業の実態を把握するとともに課題を明らかにしたものである。その結果、保育参観は9割実施されており、園庭開放は半数の幼稚園で実施されていた。子育て講演などや子育て相談も半数の幼稚園で実施されていたが、父親中心の活動の実施はまだ十分されていなかった。また、子育て支援事業を実施することによって保護者や教職員の成長は大きいが、教職員の負担は大きいという結果であった。子育て支援事業は必要であるが負担も大きいことが明らかになった。
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