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2009 年度 実績報告書

教育者養成プログラムの観点からの人権基盤教育学の構築とその国際的検討

研究課題

研究課題/領域番号 21530838
研究機関奈良教育大学

研究代表者

生田 周二  奈良教育大学, 教育学部, 教授 (00212746)

キーワード人権基盤教育学 / 教育者養成 / 人権教育 / 生涯学習
研究概要

欧州の人権教育の動向分析を重点にしつつ、日本国内の教育者養成研修ならびに大学における教師教育実施プログラムの資料収集ならびに検討を下記の点を中心に行った。
(1) ヨーロッパにおける人権教育の動向の検討
◎ 欧州の人権をめぐる議論とシティズンシップ教育・異文化間教育(多文化教育)との関連性
◎ 人権に関わる教員・教育関係者の研修プログラム
◎ 一般市民に対する学習プログラム
(2) 人権教育の近接領域であるシティズンシップ教育や子どもの権利教育(子ども調査の実態分析を踏まえつつ)の検討
(3) 教師教育ならびに教育指導者研修に関わる資質基準、内容・方法論の検討……欧州における教師教育とユースワーク指導者養成の検討
(4) 大学における教師教育における人権教育関連科目の位置づけ、目標、内容、方法論の検討……シティズンシップ教育、持続発展教育(ESD)、日本国憲法などとの関連
(5) 人権教育推進校の教員研修の状況……免許更新講習における研修内容
以上の点に関わって、海外調査を次の通り実施した。
・2009年8月2日~8月9日 イギリスにおけるユースワークとシティズンシップ教育をめぐる状況調査(ロンドン、レスター)
・2009年8月29日~9月5日 ドイツにおけるユースワークとシティズンシップ教育をめぐる状況調査(ドレスデン、レスター)
・2010年2月21日~2月28日 フランス、ドイツ、スイスにおける教員養成をめぐる状況調査(チューリヒ教育大学、ストラスブール大学IUFM、フライブルク教育大)
以上の調査、検討を通して、人権基盤教育(学)(Theory of the human rights based education/pedagogy)の概念と構造の枠組みとそれに必要な教育者のキー・コンピテンシーについて、仮説の検証を行う材料を一定程度得ることができた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 生涯学習の観点からみた異文化間教育-シティズンシップ教育との関連において-2010

    • 著者名/発表者名
      生田周二
    • 雑誌名

      異文化間教育 第31号

      ページ: 5-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ドイツの生存権保障としての教育福祉政策の展開-教育福祉としての社会教育学の視点から-2010

    • 著者名/発表者名
      生田周二
    • 雑誌名

      人間と教育 第65号

      ページ: 12-19

  • [雑誌論文] 地域の子どもの現状把握と地域子ども白書づくり-市民が政策提言能力を持つために-2009

    • 著者名/発表者名
      生田周二
    • 雑誌名

      子ども白書2009

      ページ: 36-41

  • [雑誌論文] シチズンシップ教育の動向と課題2009

    • 著者名/発表者名
      生田周二
    • 雑誌名

      人権と部落問題 第786号

      ページ: 6-18

  • [学会発表] 英独ユースワーカーの質的保障-専門性と養成プログラムのあり方について-2009

    • 著者名/発表者名
      生田周二・立石麻衣子
    • 学会等名
      日本社会教育学会第56回研究大会
    • 発表場所
      大東文化大学
    • 年月日
      2009-09-19
  • [図書] 知っておきたい!今の子どものコト2009

    • 著者名/発表者名
      奈良の子ども白書づくり実行委員会編
    • 総ページ数
      184
    • 出版者
      ルック

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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