1. 学校教育の質保証のための理論的研究 (1) 米英型の理論研究を整理する。その中で、(ア)アメリカの「効果的な学校effective school」などの実践を行っている学校の理論分析を行っている浜田博文氏(筑波大学)、八尾坂修氏(九州大学)等、日本研究者の分析手法を検討した。また、(イ)イギリスのサッチャー以降の教育改革を分析している佐貫浩氏(法政大学)、窪田真二氏(筑波大学)等イギリス教育研究者の分析手法を検討した。 (2) 日本における理論分析。諸外国の理論研究動向を踏まえ、日本型の学校教育の質保証理論について選考研究を調査した。 2. 学校教育の質保証のための実態調査研究 (1) 日本におけう調査研究。各学校における学校の質保証の事例研究と開発を行う。日本でも参画型モデルを試みているところもある(品川区、杉並区、秋田市等)。さらには学校独自の質保証システムを開発しつつある学校(上越市立高志小学校)もあり、県学力調査においても、平均以上の結果を残している。こうした学校に継続的に訪問調査を行い、参画型モデルの長短について、観察を行った。 (2) オランダ型モデルの実態調査研究。オランダ型モデルの有効性について、ドイツにおけるオランダ型モデルの実態分析を行う。本年度は、バーデン・ヴュルテンベルク州、バイエルン州及びノルトライン・ヴェシトファーレン州についての調査を実施した。また、ザールラント州やベルリン市についても調査の有効性を検討した。
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