研究課題/領域番号 |
21530857
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
船越 俊介 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (40031356)
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研究分担者 |
白川 蓉子 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (80108852)
西尾 新 甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (80293851)
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キーワード | 教育学 / 幼・小一貫教育 / 数理認識 / 数量と図形 / 算数 |
研究概要 |
本研究は、幼稚園における「数量・形」、「論理的思考力の基礎」と小学校での「算数(科)」の学びを繋げる幼小連携カリキュラムの開発を目的としている。 まず、幼稚園における小学校就学前2年間と小学校低学年における数理認識カリキュラムを開発する。22年度は、21年度にまとめた『資料集』に基づいて、幼稚園現場での実践保育実験をしながら幼稚園における数量形(「源数学」)のカリキュラムを開発した。 その成果は『甲南女子大学研究紀要第47号人間科学編』に「幼稚園における数量・形と小学校での算数の学びをつなげる幼小連携カリキュラムの開発に関する研究」としてまとめた。小学校1学年の『算数の教科書(啓林館)』の単元ごとに、「単元名」、「内容」、「リテラシー(作業・操作・読み・書き・描く等)」、「幼稚園期に望まれる体験(学び)」を表にまとめた。例えば、「1.かずとすうじ」では、内容:「1~5までの数概念(基数)の把握」、「数字を対応させ読み方を知る」、「1~5までの順番を数える(序数)」、「1~5までの数字の書き方を理解し、正しく書く」、「5までの数の合成、分解ができる」等。リテラシー:「数字を対応させた読み方を知る」、「具体物、半具体物、数字の関連を把握する」、「1~5までの数字を正しく書く」、「1~5までの合成・分解ができる」等。幼稚園期に望まれる体験(学び):「同じ種類の動物を鉛筆で囲む」、「同じ個数の集合を同じ個数と見倣す」、「数字を対応させ読み方を知る」、「個数を数える」、「ひとつひとつ順番に(指で)指し示す」、「具体的な集合の合成・分解ができる」等。 本年度は、幼稚園における思考発達の支援カリキュラムの開発を行い、3年間の本科研のまとめを行いたいと考えている。
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