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2011 年度 実績報告書

日豪におけるシティズンシップ教育と多文化教育の新展開に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530874
研究機関東京学芸大学

研究代表者

見世 千賀子  東京学芸大学, 国際教育センター, 准教授 (80282309)

キーワード教育学 / シティズンシップ教育 / 多文化教育 / オーストラリア
研究概要

本研究の3年目にあたる平成23年度は、主に、日本およびオーストラリアにおけるシティズンシップ教育と多文化教育の現状を明らかにし、両者の特徴や課題を抽出することを試みた。オーストラリアでは、連邦政府レベルにおいて、各教科・学習領域について、新しいナショナルカリキュラムが順次策定されている。その中で、シティズンシップ教育は、当初、一つの教科・学習領域としての明確な位置づけがなされていなかった。しかし、現在、そのあり方、カリキュラムをめぐって議論がなされている。2012年の3月には、専門家委員会よって提言書が作成されていることが明らかとなった。オーストラリアの学校教育について直接的な権限をもつ各州政府レベルにおけるシティズンシップ教育、多文化教育の最新動向を明らかにするために、ビクトリア州において、シティズンシップ教育および多文化教育に関する指針および学校のカリキュラム・フレームワーク、実践プログラム等を収集した。メルボルンの教育省や関係機関でのインタビュー調査も実施した。その結果、ビクトリア州では、政権交代があったため、シティズンシップ教育と多文化教育に関して、政策の変更があったことが明らかになった。それまでの取り組みは一時的に停止されていたが、その後過去の取り組みについて評価がなされ、一部変更ののち、継続されることとなった。また、ビクトリア州での異文化間教育的な取り組みが評価され、ナショナルレベルにおいて、新たに異文化間教育的取り組みが推進されていることも明らかとなった。日本については、日本国内におけるシティズンシップ教育への取り組み・実践に関する資料・情報の収集を行ったが、管見する限り多文化社会や多様性を前提としたシティズンシップ教育の実践が見当たらず、日本においては、そのような視点が捨象されていることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 異文化間教育と「臨床の知」-「文化的多様性」の実践に向けて2012

    • 著者名/発表者名
      齋藤ひろみ・田崎敦子・見世千賀子
    • 雑誌名

      異文化間教育

      巻: 35 ページ: 1-13

  • [学会発表] 多文化住民散在地域における学習・生活支援体制の構築に向けて-福岡県と福島県の事例から-2011

    • 著者名/発表者名
      吉谷武志、伊藤亜希子、三木一司、藤田美佳、見世千賀子
    • 学会等名
      異文化間教育学会第32回大会
    • 発表場所
      お茶の水女子大学(東京都)
    • 年月日
      2011-06-12

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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