研究課題
本研究は、大学組織の複雑性と意思決定プロセスを解明することを目的としている。研究計画は大きく(A)基礎的作業フェーズ、(B)実査フェーズ、(C)分析・成果報告フェーズに別れており、23年度は引き続き(A)基礎的作業フェーズを進めると同時に、(B)実査フェーズにおいて各種調査や公開データの再整備を行い、(C)分析・成果報告フェーズへと移行した。(A)の基礎的作業フェーズは文献調査、定量的分析、定性的分析の基礎作業を継続し、一定の成果を得た。その成果は来年度以降『大学論集』や研究科紀要に随時掲載予定である。(B)の実査フェーズについては、昨年度(A)基礎的作業フェーズで整備しつつある大学院について研究科レベルでのデータ整備を進めると同時に、機関レベルの外形的データの収集と整備を行った。さらに、同時進行していた委託研究や所属の戦略研究と相乗りする形でマクロデータやアンケート調査を収集・整備し、欧州国家レベルの高等教育戦略に関する意思決定プロセスのデータ整備および日本の研究室レベルの活動と意思決定に関するデータを整備することができた。(C)分析・成果報告については、広島大学高等教育研究開発センターの特別教育研究経費報告書に、大場淳との共著「高等教育政策の新党・波及に関する分析-ボローニャ・プロセスを事例として-」および村澤の単著「公立大学設置改廃の定量的分析-試行的分析」が掲載された。さらに、2011年度の日本教育社会学会において、李敏との共同発表「大学組織の適正規模に関する探索的研究-ゼミ・研究室の組織体制とその規模を中心に-」を行った。
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特別教育研究経費「21世紀知識基盤社会における大学・大学院改革の具体的方策に関する研究」(平成20年度~24年度)報告書
巻: V(戦略プロジェクトシリーズ) ページ: 211-223
特別教育研究経費「21世紀知識基盤社会における大学・大学院改革の具体的方策に関する研究」(平成20年度-24年度):国立大学の機能に関する実証的研究:地方国立大学に注目して
巻: III(戦略プロジェクトシリーズ) ページ: 229-237
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