5月14日の第1回研究会において、連携研究者の吉田武男のニュルンベルク教員養成ゼミナール体験報告に基づき、シュタイナー教員養成の特長について意見交換するとともに、アンケート調査内容について意見交換した。6月30日の第二回研究会において、ドイツの教員養成とシュタイナー教員養成について連携研究者の坂野慎二より詳細な報告を受け意見交換するとともに、今井の作成したアンケート原案(学生向け、教員向け、卒業生向け)を検討した。その後、アンケートの最終案及びドイツ語バージョンを作成した。 9月の5日から21日まで、今井が、ベルリンのシュタイナー教員養成施設とシュタイナー学校、シュトゥットガルトの教員養成大学とシュタイナー学校、ヴィッテンの教員養成施設とシュタイナー学校、マンハイムの教員養成施設とボッフムのシュタイナー学校を訪問し、教員養成施設の講師、学生、卒業生でシュタイナー学校の教師に対して、インタビュー調査を行った。その結果、シュタイナー教員養成の中核が、一般人間学と芸術教育、教育実習にあることが確認できた。また、シュタイナー教員施設ごとに、それぞれ個性があることも確認できた。現在、ヨーロッパ全体でいわゆる高等教育改革のボローニャ・プロセスが進行中であるが、その影響がシュタイナー教員養成にどのように出ているかについても、いくつか重要なポイントを理解することができた。また、2月下旬から3月上旬にかけて吉田が、ニュルンベルク、ベルリン、シュトッゥトガルトのシュタイナー教員養成施設を訪問調査した。その結果、ニュルンベルク、ベルリン、シュトゥットガルトの3月段階の状況ついてもフォローができた。なお、アンケート項目については、ドイツのシュタイナー教育の中心的人物からも非常に優れた項目であると高い評価を得た。
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