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2010 年度 実績報告書

アジア学生文化の変容に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 21530890
研究機関駒澤大学

研究代表者

坪井 健  駒澤大学, 文学部, 教授 (00119108)

キーワード学生文化の国際比較 / 大学生の生活意識 / アジアの学生文化 / アジアの高等教育 / 学生文化の収斂理論
研究概要

本研究は、アジア5地域の学生文化の比較研究、20年目の追跡調査を目的として3年計画で実施するものである。2年目の平成22年度は、次の研究計画を実施し、最終年度に向けて調査資料をとりまとめた。
a. 前年度実施したタイ及び台湾におけるインタビュー調査および文献調査の結果、1.学生文化の理論的枠組みに新たな下位文化を設定する必要があること。2.学生文化と若者文化の重複度に注目すること。つまり、若者文化と学生文化の重複傾向の大きい日本と重複度が小さいタイ・台湾の違いが仮説的に指摘出来ること。それを参考にアンケート調査票を修正し、タイ・台湾・中国大陸・韓国・日本でアンケート調査を実施した。
b. 中国大陸及び韓国での学生インタビュー調査の実施:韓国ではソウルの大学でインタビュー調査を実施し、中国大陸では東北地方の3つの大学で学生インタビューを実施した。
c. インタビュー調査の結果、韓国の学生文化は日本文化と若者文化の近似性が見られたが、学生文化の学習意欲、生活意欲の高さで日本の学生文化との相違が見られた。中国では行動面で自主学習の学生文化が特徴的であった。
d. 日本を含むアンケート調査結果は、過去のデータと統合しデータセットを作成した。今回の調査結果から新たに得られた暫定的な知見は以下のようなものである。第一は学問型文化や勉強意欲は、中国・韓国と日本・台湾の二極化傾向は依然見られるものの、中国・韓国の上昇傾向が低下し、日本と台湾が一層近似する傾向が一層顕著に見られること。第二は中国と日本・台湾・韓国が生活価値観の現在志向で近似し、中国・タイが未来志向で近似する二極化が見られる。第三は自己概念の不明確さは韓国が日本に接近し近似的であり、韓国の夢や充実感の低さが目立っていること。他の結果は省略するが、こうしたデータの背景要因の分析は、次年度の課題となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 日中台における大学生の友情観比較-「間主観性」概念の検討をもとに-2010

    • 著者名/発表者名
      上原麻子・坪井健・鄭加禎
    • 学会等名
      異文化間教育学会第31回大会
    • 発表場所
      奈良教育大学
    • 年月日
      2010-06-13
  • [図書] 学生文化の変化に関する国際比較研究(資料編)2011

    • 著者名/発表者名
      坪井健
    • 総ページ数
      370
    • 出版者
      駒澤大学文学部社会学科坪井健研究室

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公開日: 2012-07-19  

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